第2話
外宇宙探査船で、地球外生命体がいる惑星を探す。特に、地球と同じタイプの生物が生息できる惑星を発見できたら、将来的に地球人移住の候補地になるかもしれない。
それが私の旅の目的だった。
長い年月を費やす宇宙旅行であり、宇宙船にはコールドスリープ装置も設置されている。一度地球を旅立ってしまえば、もう二度と友人知人には会えないのも理解できていた。
それでも私は、これを夢と希望に満ちたプロジェクトだと感じて、乗員に志願したのだ。多くの関係者に見送られて出発したのが、もう何千年も昔の出来事だった。
宇宙船の乗員といっても私一人であり、基本的にはコールドスリープ装置で人工冬眠しているだけ。約300年ごとに目を覚まして、数時間かけて装置のチェックやメンテナンスをするだけだ。
今回も、その「約300年ごと」の一つだと思ったのだが……。
「おや……?」
装置の時間記録をチェックすると、前回の覚醒からまだ数十年しか経過していない。ならば定期メンテナンスなどではなく、何か重大なトラブルが発生して起こされたのだろうか?
俄然緊張して、いくつかの計器をチェックしていくと……。
「おおっ、やったか!?」
興奮のあまり、そんな声を上げてしまう。
レーダーに生命体反応が検出されていたのだ。
つまり、ついに生物が生息する惑星を発見したのだ!
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