ちょっとしたきっかけで、世界は一新したりする

腕はすこぶるいいものの気難しく、周囲から厄介者扱いされていた機械屋が、突如魔王城に連れていかれるところから物語は始まります。
そこで聞かされた人間側の思惑や魔物の考えなど、常識が覆るような出来事の数々に、機械屋は自分の仕事を全うすることを決める……というかなり王道な流れではありますが、だからこそ、次へ次へと読ませるような文や展開の上手さが際立っていると思います。キャラクターの心情描写も細やかで、自然と感情移入しながら読み進めてしまいました。
ラストも、個人的にかなり好みな展開です……!
職人気質な主人公のかっこよさが見える前半から、勇者や魔王、魔物たちの活躍する後半まで、その面白さを是非、最後まで見届けていただきたいです!!

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