内容はシンプルな短編の連続。
Aパートで提示された謎が、Bパートで解明される。
簡単に読めて、尚且つ毎回アッと驚くようなラストが用意され、読み終わった時にはなんとなくスッキリしている。
テーマ性にブレがなく、分かりやすい内容なので、そこを期待している人には楽しめる作品でしょう。
しかし、肝心の内容がインパクトに欠けている。
無駄な会話も多いように感じてしまう。
物語の作り上、仕方ないと言えば仕方ないのですが……基本的に展開が同じなので、二、三話読めば飽きが来てしまう。
ちょいと問題点が多くて、見た限りではどうにも改善できそうにないので、星2とさせていただきます。
この物語最大の特徴は一つ一つのお話をAパートとBパートに分けてあるところですが……これがとにかく面白いです。
視点が違ったり、話の続きが描かれたりと形式は様々ですが、必ずBパートで全部ひっくり返ります。それと同時にAパートの伏線に気がつき、結末を知った上で最初からもう一度読み返したくなる……そんなどんでん返しの短編がつまった宝石箱と言っても過言ではないと思います。
一話一話、サクッと読めて満足度も高いので短編やショートショートが好きな方にオススメしたい一作です。どんでん返しがお好きな方には特に強くオススメします!
是非、ご一読ください!!
本作は、30本のショートショートから成り立つ作品であると予告されています。
(ABパートでひとつのお話)
連載開始間もない作品にあえて今レビューするのは何故か?
それは、今なら2つのパートで鮮やかに変わる物語の印象を、リアルタイムで体験することができるからです。
Aパートを読み終えた後、このお話はどんなふうに着地するのだろう、見落としたヒントはないだろうか?と続きを待ちながら考えるワクワク感。しかも次のBパートで速やかに完結ですっきり。味わえるのは、連載中の今だけです。
もちろん連載が進んでいけば、その快感を一気に連続で味わえるという別の魅力が生まれるわけですが……。
ぜひ、ご一読を!