孤独な鷹よ、空を見上げて泣いた君よ

日本昔ばなしのような作品。
小さな子供に読み聞かせたい。

なくしたときに知る有り難さ。
教訓めいた話である。
邪魔だと思っていた雲は、鷹が空を飛ぶ自由を奪いはしなかった。
本作は勧善懲悪譚とは違う。
正しい状態やあるべき状態へ回復する物語というより、悪に身を落とした主人公に罰が当たる因果応報譚だと思う。

読後、タイトルが良いと思った。
読む前は、どんな話なのか想像できなかった。