君と笑い、泣いている。勝敗の向こうにある何かを掴んで。

面白い。
主人公のキャラクターがいい。
甲子園を見てる人の中に、本作のようなことを思った人がいるかもしれない。

書き出しが良い。
夏の暑さ、天気、気温、蝉のうるささとともに、主人公がどこで何をしているのか、しかも性格までわかる書き方をしている。

頑張っている知り合いが活躍したのを見て、お前はないをやってるんだと責められた気持ちになったのだろう。
このままでは自分が傷ついてしまうから、やり返す意味でも冷房つけて、涼みながら暑い中ご苦労さまですと上から目線になろうとしたのだ。

ちょっとだけ真面目につぶやいた主人公は、怠惰を少しは改めたのだろう。
彼を応援することに頑張りを見出し、怠惰な自分から抜け出ようと思ったのかもしれない。