第一章 第五話 はっちゃけタイプはかなり好き
「会長ーーーーー!!!」
誰々だ?
「はじめまして、二組の山原結月です。書紀です!!」
「は、はじめまして。僕は一組の白本快飛。これからよろしくね」
かなり急に来たけど、元気はあるし、いい人そうだな。これぐらい元気なタイプが、一人ぐらいいたほうが楽しいだろうしな。ちなみにだが僕はこの辺の中学じゃなかったわけで同じ小学校は櫻子しかいない。だからこそ初対面の人が多い。実際にこんなにも顔が広そうな女子のことを知らなかったのだから。
「こちらこそ。それよりも白本さんのこと知らなかったんですが、どこの小学校
でしたか?」
「あーこのへんじゃないからな。知らなくても当然だと思うよ」
それにあまり過去のことを聞かないで欲しいしね」
過去にあんなことがあった以上、知られたくないからな。
「そうですか。まあいいですよ。人にはそれぞれ知られたくないものもあるでしょう
し。これ以上探らないことにします。でもまた気が向いたときにでも、教えて下さ
いね」
ほ、かなり素直だな。どう考えても善人だし、仲良くやっていけそうだ。
「どころでなんで掃除をやってるんですか?しかも、生徒会室はボロボロだし」
やっぱりかよ。初めてみたらそう思うんだろうな。
「中を見てみたらわかるぞ。全く外と違うからな」
そう言うと、結月は教室の中を見始めた。でも5秒ほどで帰ってきた。
「ぜんぜん違うじゃないですか。なるほど。これを同じようにするために掃除を
していたと。わかりました。手伝いますね」
本当か!?まじで優しいな。でも手伝ってもらうのはまたでいいだろう。
ありがたいけど、はじめの日ぐらいゆっくりしてもらいたいし。
「ありがとう。でも今日はいいよ。中にルールが書いてあるから、それを読みながら
ゆっくりしていたら?」
「わかりました。ありがとうございます。ほんとにいい部屋ですね」
そうだな。と共感しながら掃除していたけど、僕はあることに気づいた。
副委員長まだ来てないじゃないか。二人でいるのも気まずいんだが。
早く来てくれーーーーー!!!!!!!と僕は、心のなかで叫んでいた。
僕と生徒会と恋 寒霞雪 @simotukiyuki
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