第112話 百円文庫の誘い

 かつて〈円本〉というものがあったそうな。

 …とは言っても〈丸い形の本〉ではないぞ、お立会い!

「定価1円均一の廉価な全集。大正15年(1926)改造社の『現代日本文学全集』に始まり、昭和初期の出版界に同様の全集が流行したことから、この名が生まれた」とデジタル大辞泉が解説するように、普通の〈四角い本〉だ。


▼昨年末から正月にかけて上梓した三冊。

 …キンドル版だから〈上梓〉や〈冊〉はふさわしくないが、『ときをただよふ』『もりおかなう』『七百の錘』である。

 出版の際に〈値をつける〉作業があり、初心者としてはとまどった。

 ひらめいたのが(円本ならぬ)1冊100円均一の『百円文庫』レーベル。

○キンドルに『百円文庫』レーベルで三冊上梓し作家の気分


▼キンドル本の出版にはKDPサイト(https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP)でアカウント作成が必要だ。

 続いて3つの手順(本の詳細・コンテンツ・価格設定)を実行する。

 焦らずに画面の指示どおりやれば、一晩くらいで出版できるはず。

 もちろん、出版予定の原稿を作ってあればの話だ。


▼ちなみに『百円文庫』と称しているが、キンドル〈Unlimited〉に登録中だから会員は読み放題である。

 また6月中には『もりおかなう2』を出版するので、本欄『モリオカNOW』のアーカイブとして御利用いただきたい。



【連載終了にあたり、ご愛読に感謝!】

 あれから十年…。

 永らく留守にしていた弘前へ戻る。

 隠居はせず、老人医療を続けたい。

 願わくはエッセイ書きつつ…。


(20210621)

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