第3話

季節の変わり目

五感全てを拭うような寂しさを

夏に置いて行く

あなたに向けた愛おしさを

溢れ出ないように

消して行く

大事なものでできた夢をみる

背徳感に追いかけられて

血も汗も涙も出なくなった時が

現実に戻る合図


あなたが愛おしい

その言葉が

ちゃんと暖かなまま

あなたに届いて

あなたの幸福に注がれたらいいのに


隙間もないほど

あなたと一緒に居たい


死んで燃やされるまで

あなたの隣がいい


灰になれば

君の静かな海へ沈みたい


好き

この言葉が私の呪いだ

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@suzushiikaori

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