彼女にとっての「せんたく」とは。

普通の会社員である幸喜は、ある日女子高生から付きまとわれることになる。
「あなたのことが気になるんです」と語る女子高生、茅乃。その「気になる」ことは、洗濯の仕方で……？

一見ラブコメだろうか？と思えるテーマですが、内容は複雑な心情が絡まり合った人間ドラマ、そして駆け引き。
ヒロイン茅乃の積極性、その内面に抱えた過去と繊細な性格が、とても健気でいじらしくて、読めば「こんな子放っておけない！」と思ってしまうはず。
主人公の幸喜もまた、シリアスな過去を背負っているのですが、幸喜と茅乃の、似た者同士故の、語らなくても互いに察してあげられる距離感が、読んでてとても心地よく、シリアスなシーンでも暗くなりすぎることなく安心して見守れます。

果たして茅乃は、これからどんな「せんたく」をしていくのか、楽しみに続きをお待ちしております。