ここ数年の読んだ物語で1番心が震えた

この物語の主人公のウルは灰色の只人の少年だ。彼は何も持ちえない。お金もないし立場もなければ、才能も普通。全ての人を慈しむような善性も、全ての人を憎むような悪辣さもない。けれども彼は進む。一寸先どころか今いる足元が既に地獄であろうとも。
そんな主人公が己の運命、世界の運命に抗いに抗いまくる作品です。