ハマります。これぞ王道の学園ミステリ。
ある高校に転校生がやって来てから、不可解な事件が次々に発生する──。という入りやすい序盤から、どんどん話の糸が絡まって行きます。先の見えない展開についついページを進めてしまうのですが、それでもまだ謎は深まるばかり。
いったい事件の裏には何が潜んでいるのか。巧妙に仕掛けられた伏線が回収されていく怒涛の終盤は息をつかせません。
個性のある登場人物たちが、それぞれのキャラクターに合った仕事をしてくれるのも痛快です。高校を舞台にした群像劇としても魅力があり、楽しめました。
人間ドラマと青春とミステリが織りなすドキドキをぜひ体験してください。
この作品は【謎】に包まれています。
とても丁寧に仕掛けられた【謎】。
一つ出てきたら、また一つ。
回を追うごとに【謎】が増えていく。
とても読みやすい。話はよくわかる。
なのに、何もわからない。
なぜだか、手応えがない。
全く何も。本当に。不思議。謎めいたまま。
ホラーかもしれない。
SFかもしれない。
でも…違う。違うの?
先行の【謎】予想が否定されていくごとにドキドキが止まらない。
いったい何なんだ?どうなってるんだ?
続きが気になってしかたない。
誰かと分かち合いたい。
この謎を。
各回の終わり、もの凄く気になる所で寸止めされるじれったさを。
次話でほほ~うとうならされる快感を。
私は続きが読みたくて、たまらないです。
皆さんもどうぞ読んでみて下さい。
一緒にハマりましょう。