おとがく

第1話 「10時からじゃねぇかよ！」

ジリリリリリリリリリリリ....

勇吾：うるっせぇな！朝からビービービービー！

もう、耳ぶっ壊れるっつの。

ふぁ～、おかあさーん！朝ごはんできt...って

一人暮らしか...!!!!!

やべえ、入学式だし、昨日プロフェクト保存しないで寝てるし！

何やってんだ俺。いいから歯磨いて、着替えていこう！

ガチャ)行ってきまーす！

涼：あ、勇吾！おはよう。

なぁにそんな急いで、学校9時からだし急がなくても...

(AM.08:45)

ダッシュで行こうか。

勇吾：そうだな。

勇・涼：うぉおおおおおおおおおおおおお！！！！

(AM.08:56)

涼：あっぶな！ギリ間に合った。

初日から遅刻者のレッテル貼られるところだったぁ～

勇吾：なぁ、涼。

涼：ん？

勇吾：まだ学校空いてねぇけどなんこれ。

涼：え？いや、ん？

勇吾：よく考えたらさ、今日って、10時登校じゃなかった？

～昨晩～

勇吾：もしもしー？涼？明日って10時登校の12時下校だよね？

涼：あーそうそう！言おうと思っててさ！俺らいつもの流れで9時登校しそうだし。

勇吾：それなー。ま、それだけ！

涼：はいよ。おやすみね～

勇吾：朝飯食いいかね？

涼：そうしよーか。

～サイセリカ～

涼：めっちゃ気合い入れてたのに、空回りしたわ。

勇吾：わかる。昨日珍しく10時とかに寝て、気合入ってたのに。

涼：てか、新曲まだ出さないの？前回のリリースから半年たってるけど。

勇吾：いやぁ作ってはいるんだけどね～。なかなかものにできなくて。

つーか、お前はリリースし過ぎだ。3月の頭にシングル３曲リリースして

2週間後に４曲リリースするって、バケモンかよ！！

涼：失礼な！思いついたらすぐに形にするよう心掛けてたらこうなったんだ！

勇吾：てか、「超絶おとがく」って曲、織戸学園に入学するから作っただろ。

涼：あ、バレた？

勇吾：そりゃあな！

涼：いやなんか、せっかくなら作っておきたいなぁって。ほんとは文化祭で歌う予定だったんだけど、我慢できなくてリリースした。

勇吾：しかもあれ両A面シングルでCD作ってネット販売してたろ！

涼：あ～そこまで...笑　

なんかCD販売久しくしてなかったし！と思って、２0枚作って出したら売れちゃったよ笑

勇吾：よく売れるよな。

涼：ま、まぁそれなりに頑張ってるし？

勇吾：俺が頑張ってないみたいな言い方すんなよ！

涼：でも勇吾は去年「Greatest Yugo's」ダウンロード販売限定で出して

めっちゃ売れたでしょ？あれのほうが凄いよ！

勇吾：あれは1か月前から宣伝しまくってたからそれなりにね...。

涼：それにしてもだよ！　あ、9時半だしそろそろ行く？

勇吾：お、そうだな。行くか！

店員：お会計1,020円になります

勇吾：あ、やべPoyPoyに金入ってると思ったらギリ足りんかった。

返すから出してくれないすか...？

涼：だと思った～！返してくれるならいいよ？

店員：ありがとうございました～！