第3話 真のエンディング

「ふぅ……長かったこの物語も、これで、とうとう終わりかぁ」


小説を書き終えた作者は、そう言いながらスマホの電源をOFFにした。



「しかしまぁ、あれ程人気の無かった俺の作品が、此処まで読者が付いて、ポイントまで稼げる様に成るとは不思議なもんだな」


彼は、そんな不思議な言葉を呟いた。



「あの時、いつも通り、人目や読者数やポイントばかり気にして、必死に考えたキャラクター達の気持ちも考えずに、ただ単にエタ(エターナル:小説を破棄する行為)ってたら、きっとこんな気持ちにはなれなかっただろうなぁ」


そぉ……彼こそが、あの黒いローブの男の正体。

この物語の世界に適う者がいる筈のない『この世界の創造者』にして『時を止める暗殺者』


当然、あの時の彼は、いつも通り、この人気のない小説を破棄するつもりで居た。

だがその時、何気に『次回作でも、誰か使えないかなぁ』と考え。

自分のキャラクター達の思考を再確認する為に、頭の中で、あの黒いローブの男を使ってキャラクター達の動向を伺っていたんですね。


それが、この作品の正体です(笑)


そして、思い掛けない所から【必死に生き様とするキャラクター達の行動】から、考えを改め。

自分也に物語を再構成し。

彼らを生かす為に物語を最後まで書き綴り、ある程度の評価を得る事が出来た訳ですね。

(勿論、こんなの私の自分勝手なくだらない精神論だし、うまく行かないケースもありますけどね(笑))


***


 ……っで、私がこの物語を綴った理由なんですが。


折角、一生懸命考えたキャラクターなんだったら。

人気がない程度の事を理由に、簡単に彼等を切り捨ててあげないで欲しいんですよ。


これは恐らくなのですが、まだ人気が出てないのは、作家が『キャラクターを生かし切れてないだけ』で、物語を見直す事で、まだまだ生かす事が出来ると思いますので。


だからエタるっと言う『そんな逃げるだけの行為』をする前に。

面倒とは思いますが、一度作品を見直して、皆さんも、簡単に『時を止める最強の暗殺者』には成らないで下さいね。


楽しく読んでる作品がエタられるのは、読者としては一番キツイんで。

(´;ω;`)ブワッ

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時を止める暗殺者/どんなチートな転生者でも、彼からは逃れられない!! 殴り書き書店 @nagurigakisyoten

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