あっと気づいて、もっと答えて、最後の最後で撃ち抜こう

実によくできたSF作品。

前半は互いが互いの思惑を隠しながら未知との遭遇を果たし、困った宇宙人を助けて友情を深める微笑ましい関係から一転、後半は狐と狸の化かし合いのごとくしてきたことが明かされていく展開が面白い。

面白いのは、どんでん返しがいくつも起きるところ。
しかも、イツキと宇宙人の双方で起きていく。
実に上手い。

宇宙人が以前説明していたことからわかるように、新学期を迎えたときの先生は、宇宙人に乗っ取られているのだ。
イツキの言葉から、すでに教師連中は乗っ取りが終わっているのだろう。
まず学校を掌握し、一カ月後には完了しているのを想像すると怖くなった。