お子さんに読んであげてください。今じゃなくてもわかる日がくるから。

綺麗な水槽の中で、ぬくぬくと平和に暮らしていた金魚「僕」が、様々な障害を乗り越え、逞しく成長していく物語です。
その、「生き延びる」術を教えてくれたのは「長老」と「僕」が名付けた、年老いてボロボロになっても尚、威厳に満ちたオーラを纏う金魚。
「僕」は、どんな壁にぶちあたり、乗り越えていくのでしょう?辿り着く先には…?

金魚目線で書かれている作品ですが、人間の人生にも重なるところが沢山あって、「長老」の言葉は、読者に向けて発信されているような気がします。

大人が読んでも面白いですが、是非、お子さんと一緒に読んでみてほしい作品です。
今はわからなくても、「ああ、あの時、こんな本を読んだなあ。」と思い出し、人生に少し勇気を与えることができたらいいな、と願います。

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