第12話涙

街中

民衆は悲鳴を叫んだ

アマイモンと錬成悪魔が闘っていた

いくら倒してもキリがない

なぜなら、ヘーパイストスが近くの人間を錬成悪魔に作り替えてしまうからだ

アマイモンには周りの人間は迷惑だった

だから、あの目付きの悪い男とも別れた

「しつこい‼️」

衝撃が走る

アマイモンの拳が錬成悪魔を砕く

少女の闘い方は飛行からの徒手空拳のみだ

「指輪の作り方なんて知らない‼️三千年前からそう言ってるじゃない‼️」

「あー、なら別の手段をとろう」

ヘーパイストスが笑う

次の瞬間、数体の錬成悪魔が自爆した

あまりの衝撃にアマイモンは倒れる

「君の体をこの作品たちに食べさせて記憶をいただこう」

錬成悪魔が近く

悪寒が走り、次に激痛が走った

「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

まず手を次は足を

アマイモンの意識がうすれ、記憶が走馬灯のように蘇る

神代の終わり、ソロモンは死んだ

悲しみはなかった

仕事を終えたと思った

なのに三千年逃げ続けた

最後に思い出したのは卵焼きの味だった

目付きの悪い男が作った卵焼き

ヘーパイストスの笑い声すら遠い

涙が出そうになる

次の瞬間、錬成悪魔は全て凍結した

「よく思い出したら、家に卵が溢れてたわ

卵焼き作っても一人じゃ食べきれねぇよ」

そこには目付きの悪い男と銀髪の女が立っていた

浄は獰猛に笑う

今度こそ涙が出た

「なんだ?この氷?」

ヘーパイストスは理解出来ない

突然錬成悪魔が凍ったのも、あの少年がここにいるのも

人間が悪魔を助けにきた?ありえない

そんな神の考えも異空 浄は否定する

控えていた錬成悪魔が飛来するが、シャルロットが次々凍結させる

時間はかけない

浄は走った

ヘーパイストスの元へ

いくら神でも戦闘のプロでない鍛冶師

不意打ち気味に手に持っている棍棒をヘーパイストスの頭に振り落とす

ヘーパイストスが見たのは少年の悪鬼羅刹の顔だった

ヘーパイストスの頭から鮮血が飛ぶ


闘いが終わりアマイモンのもとに浄とシャルロットが向かう

「大丈夫なのか?」

「かなり酷いけど悪魔だから生きてるわね」

アマイモンは無事だった

涙を浮かべている

するとパトカーが一台とまり、中から男が一人出てくる

天智と名乗った刑事だ

「大丈夫?派手にやられたね?」

浄は一安心する

「遅い」

「いや~、すみません」

平謝りだった

「しかし、悪魔を助ける人間がいるとはね

流石は神異否定の喧嘩入道」

天智は拳銃を取り出し浄に向かって発砲した





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