第5話 イリアムバッチ特典 いる

 私はいる、毎日毎日仕事に追われている自称四歳!


 今日は一か月ぶりの休み! 嬉しいけれど、ひさしぶりすぎて何をすればいいのかわからない。


 好きなライバーさんの配信を見るか、企画を練るか。

 ヌー、悩みますねぇ。


 あ、ロゴも作りたいですし、アイコンリングやイリアムヘッダーも作りたいです。

 やりたい事が沢山ありますが、逆にあり過ぎて何から手を付けようか悩みます。


 よし、わかりました!


 まずは、今まで考えていた企画を練るところから始めましょう。

 いつもお世話になっているライバーさんに企画内容を送らなければなりません! 

 頑張りますよー!! おー!!



 ――――と、思っていたのですが…………。



 私は今なぜ、仕事の資料を片手に持っているのでしょうか。

 なぜ、仕事用のパソコンを目の前にしているのでしょうか。


 あれ、私は今日お休みなのに、なぜ仕事をしているのでしょうか。


「ヌー…………」


 体の休め方を忘れてしまいました。

 しかたがありません。今日は、今行っております仕事が終わり次第、企画を練りましょう。



 ――――カタカタ カタカタ



 はぁ、なぜこんなにも私は駄目なのでしょうか。

 仕事も終わらないですし、やりたい事が出来ない。


 いえ、落ち込んでいる暇はありません。

 頑張って仕事を終らせなければ!


 そう思いながらパソコンを操作していると、スマホが鳴ります。

 確認しますと、某SNSからの通知でした。


 内容は、特にたわいのない話。

 特に意味はない、ただの報告の通知。


 その報告内容に、思わず頬がほころびました。


『今日!! 初めてシフォンケーキを作ったよ!! なぜしぼんだのか、謎です(-_-メ)』


 写真を見ると、本当にしぼんでいます。

 たしかに、シフォンケーキは難しいですねぇ。


 思わず笑ってしまいました。

 すぐに『すごーい!! しぼんでいてもおいしそうですー!』と、返すと『馬鹿にしているのか?( ゚Д゚)』と返ってきました。


 仕事のために開いていた画面は、いつの間にかシフォンケーキの作り方に切り替わり、しぼんでしまった原因を探ります。


 すぐに分かったため、原因を送ると、『あっ…………(-_-;)』と返信。

 やっぱりかと思いました。


 今日の作業配信は、この話で持ちきりになりそうですね。

 そう思いながら、先ほどまで気分が上がらず行っていた仕事を進めます。


 すると、先ほどより段違いに仕事が進みます。

 思っていた以上に早く終わりそうです。


「こういう休みも、悪く無いですねぇ~」


 顔にかかる髪を耳にかけながら、パソコン画面を見て進め続けました。


 自称四歳、今日も社畜を頑張ります!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ちょっと小話~少しだけ、休憩しませんか?~ 桜桃 @sakurannbo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ