とても美しい世界観

(レビュー企画から参りました)

 最初この作品を開いたとき、話数に違和感を抱いた。
 話数が飛んでいる、かと思えば戻っている、かと思えばまた進み、戻り、進み、戻る。

 あらすじを読み、本文を読んでいくうちにその理由を悟った。これは記憶を辿っているのだと。私たち読者は、その断片を見せてもらっているのだと。

 一話完結型のこの作品は、神秘的で、どこか淡く、綺麗で、脆く、美しい──読んでいると、そんな感想を抱く。

 彼らの行く先に、2つの双眼に映るものは一体何なのか。今からとても気になるし、続きがとても楽しみである。

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