第13話 好きにしていいってこと?
楽しい雰囲気から一変。急にエッチな雰囲気に変わったことで俺は一時トイレに駆け込んでしまう。
これまでにありえないことが立て続けに起こっている。
その原因は不明だが、美少女たちは催眠の作用が働いているような感じがした。
「もし俺がエッチしたいって言ったらあの子達してくれるのかな?」
そんな淡い下心が芽生えた。
どこまで許してくれるか調べるくらいならいいのではないだろうか。
そう思った俺はトイレから出た。
リビングに戻ると三人はソワソワしながら俺を待っているように見えた。
何も言わないまま、俺は椅子に腰掛けて三人から目を逸らした。
ガタッとソファーかから立ち上がったのはみくりちゃんだ。
「捕まえた」
みくりちゃんは俺を後ろから抱きしめた。
やっぱり俺のことが好きな状態になっている。
「みくりちゃん」
「どうしたの?」
「俺の言うことはなんでも聞いてくれる?」
「うん。聞いてあげる」
「じゃ、さっきの続きだけど、お願い出来る?」
「さっきの続き?」
「身体を触らせてほしい」
「そんなこと? いいよ」
いいのか。やっぱり俺の言うことは聞いてくれることで間違いない。
つまりエッチなことはなんでも許されるってこと?
「あの、ここじゃなくて俺の部屋に来てくれるかな?」
「うん。分かった」
魅音と架星さんをリビングに置いて俺はみくりちゃんを連れて部屋に行く。
「じゃ、上の服を脱いでくれる?」
「うん。分かった」
みくりちゃんは素直に服を脱いだ。
ピンクの綺麗なブラジャーが丸見えになり、その巨乳が姿を見せた。
顔はずっと赤くなった状態だ。
「あの、みくりちゃん。つかぬ事を聞きますが」
「ん?」
「彼氏いるの?」
「いないよ」
「じゃ、そう言う経験をしたことは?」
「ない」
「俺がその初めての経験相手になったりしても……」
「はい。喜んで」
ダメだ。みくりちゃんはもう好きにしてくれと言っているようなものだ。
いいのならやりたい。
でも、そんな簡単にできていいのだろうか。
「あの、味見くん。キスしたい。いいかな?」
「うん。いいよ」
クチャッと意図も簡単にみくりちゃんと交わってしまう。
この舌触りが刺激を与える。
この味はたこ焼き?
そうだ。たこ焼きを食べたばっかりだからたこ焼きの味がして当たり前だ。
だが、俺は急にみくりちゃんの姿がピンク色に見えた。
まるでみくりちゃんしか見えなくなったようにフワフワとした感覚だ。
「ん!」
俺はみくりちゃんをベッドに押し倒すように覆い被さる。
みくりちゃんは俺に身を委ねるように全身の力が抜けた。
「どうしてだろう。この気持ちが止められないよ」
「みくりちゃん。いい?」
「うん」
気が済むまで俺はみくりちゃんと身体を重ねた。
そして一通り終わった直後だった。
「……へ? え?」
「どうしたの? みくりちゃん」
「何をしているんですか?」
「何ってみくりちゃんとエッチなことを」
「いや! 変態! 近づかないで下さい!」
バチンと俺は頬を手のひらで叩かれてしまう。
「痛い! なんで?」
「それはこっちのセリフです。無理やり襲うなんて酷いです」
「誤解だ。最初に誘ったのはそっちなのに」
「私が誘った? 嘘。そんなはずはない」
「嘘って覚えていないの?」
「分かりませんよ。私、その気にさせるようなこと言いました?」
やっぱりだ。疑惑だったが、これは最早確信に変わった。
何かに操られてある条件で効力が切れた。
その原因はどこにあるのか。しっかりと考えていきたいと思う。
とりあえずこの場は平謝りで許してもらったが、この先はそうもいかない。
家の庭に生えていた惚れ薬草を大葉と思って料理に出したらS級美少女たちに好かれるようになった〜料理一つで美少女の胃袋と心を独り占めします〜 タキテル @takiteru
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