思い出してね。本当は愛されてること、生まれたその日から

生きる力を得ることができるファンタジー作品。
素敵で良い話である。

父が死んだことを受け入れられずにいた八歳のセリ。
「生きているものには必ず『死』が訪れます」と諭させたとき、気づいたはず。
遅かれ早かれ、生きるものは必ず死を迎える、と。
そして、いつ死ぬのかを知るものは誰もいない。
余命のある魔法使いも、余命どおりに亡くなるわけではない。
魔法使いも一般人も、いつ死んでもおかしくないのは同じなのだ。
つまり、どう生きるのかどう受け止めるかも、魔法使いだから特別な受け止め方があるわけではない。
皆、同じなのだ。
だから、「私がいる。ごめんね、一人になんてさせないから」と一緒に旅をすることを選んだのだと考える。
セリもまた、どう生きるのかどう受け止めるのかが必要だと思ったから。

「魔法はね、神様からの贈り物なの」
「長くは生きられないけど、きっと神様に愛されてるんだよ」
セリの言葉は、ほしかった言葉に違いない。

人生とは、まさに『旅。』である。
本作は実に素晴らしい。