Wanted!~悪竜王・時空竜・AndMore~

東美桜

ボス

悪竜とその眷属たち

【予約済】悪竜王ハイネ

【クラス】ボス

【名称】悪竜王ハイネ

【種族】悪竜

【性別】男性

【出現場所】エリア0-3:地下遺跡。ここの一角に小さな家を構え、気が向けば貧民窟などに赴いて悲劇を鑑賞している。

【強さ】★★★★★

【武器】悪竜のブレス。無色透明な衝撃波で、最大出力では大岩をも砕くほどの威力となる。これに限っては精神攻撃にはならない。


【特殊能力】

・悪意吸収

 ハイネの糧は生き物の悪意。あなたがハイネに殺意や恐怖、憎悪といった負の感情を向ければ向けるほどハイネは強くなる。なんならちょっと肉体が若返る。人間態の見た目が幼子なのもそのため。


・悪意喚起

 通常のブレスの応用技。直撃した相手の負感情を刺激し表出させる。「悪意吸収」と組み合わせることで更なる自身の強化も可能。全盛期はこれで人間たちに殺し合いをさせ、その様子を眺めて楽しんでいたらしい。


・悪竜王の加護

 もしハイネが相手を気に入ったなら、ハイネは自らの一部を適当に傷つけ、流れた血を杯に注いで手渡すだろう。その血は猛毒を含んでおり、適合できない者が飲めば容易く命を落とす。もし適合したなら、眷属四天王のように加護を得られるだろう。

 なお、ハイネの意に反して血を飲む(無理やり噛みついて吸血、殺して血を啜るなど)と、猛毒により普通に死ぬようだ。


・竜化

 自身の体力が半分を切ると、人の姿から体長20メートル程度の黒竜の姿に変貌する。ブレスや精神攻撃の威力が上昇するほか、爪や尻尾による直接攻撃もするようになる。一般的な竜よりも小ぶりで小回りが利くが、その分パワーは少なめ。


【容姿】

 金髪黒目のショタジジイ。見た目年齢は12歳くらい。妙に大人びた顔立ちで、常にどこか影がある笑顔を浮かべている。どこかの貴族の子息が着るような衣装に、王冠と黒いマントを装備している。幼王という表現が似合う。ただし耳は竜の翼のような形になっており、腰からは黒い尻尾が生えている。

 人里に赴く際は貧民らしいボロボロの衣装に身を包むが、どことなく人外めいた雰囲気は隠せていない。


【性格】

 子供らしい見た目は想像もつかないような、落ち着き払っていて威厳がある振る舞いをする。常に余裕のある態度を崩さず、苛立ちなどを顔に出すこともない。

 人間のことは競走馬か闘牛のような「眺めて楽しむ生き物」として認識しており、(あくまで鑑賞対象として)好ましく思っている。特に殺し合う人間の姿を好んで鑑賞する傾向にあり、なんなら自ら人々の悪意を喚起して楽しむこともままある。その人間が己に歯向かっても、ちょっとペットに噛まれたくらいの認識であやそうとしてくる。ただ、あやし方を「武力でわからせる」以外に知らない。


 人間を鑑賞したいあまり、人間態で人里に下りることもある。「人間の文化を研究すればより良質な悲劇を見られるかもしれない」という理由で、人間の真似事をして小さな家に住んでみたり、人間の料理を食べたり楽器を嗜んだりもしているようだ。蜂蜜酒が好きらしい。

 貧民街の治安を悪化させている原因のひとつ。なんなら稀に冒険者に紛れて他の街に赴くこともあるらしい。迷惑。本人はこれでも友好的に接しているつもりなのだから手に負えない。

 気に入った人間を眷属にすることもある。その目的は力を与えて好きに暴れさせ、良質な悲劇を鑑賞するためのようだ。何かと眷属の様子を見に行くくらいには溺愛している。


「悪竜」は竜種の中では特に人間に対する興味が強く、よく人を狂わせるためこの名がついた。ハイネは遠い昔は無数にいた悪竜の王であったが、今はほとんどの悪竜が異世界に渡ってしまったため、ほぼ一国一城の主と化している。当のハイネは、それはそれで気ままに人間を鑑賞できるため悪くないと思っているようだ。


台詞候補:

「おや、客人とは珍しい。よければ休んでいくか? 茶なら淹れるぞ」

「……ヒトの不幸は蜜の味、じゃよ?」

「ワシに楯突くほど退屈していたのか? よかろう、ならば遊んでやろうではないか」

「ははっ、どうやら認識を改めねばならぬようじゃな。久々に本気で相対するとするか!」


メタ情報:

 人を狂わせては鑑賞して楽しむ、迷惑にもほどがあるドラゴン。本竜はそれを娯楽だと思っているため手に負えない。

 基本的には人間にも友好的で、客人としてもてなそうとすらしてくる。主人公勢が戦いを仕掛けなければ重い腰を上げることはないだろう。

 戦うとなれば勿論強い。竜種の例にたがわず、基礎能力は圧倒的だし装甲は竜殺し的な武器でないと貫けない。ただのブレスも強力だが、それ以上に精神攻撃があまりにも厄介。下手したら狂う。おまけに相手の負感情が強ければ強いほどハイネも強くなる。負感情がまったくない聖人なら割とあっさり追い込めるかもしれない。あるいは結界で「悪意喚起」を軽減するのも有効かもしれない。

 状況によってはその辺のモブ(人間)の悪意を喚起させて主人公勢を襲わせることもある。厄介。

 竜化するとブレスや精神攻撃だけでなく直接攻撃も行うようになる。厄介。

 ……こうしてみると無敵なようだが、聖なる加護的なものには弱い。流石に一撃死とまではいかないが、普通の攻撃よりはダメージが通りやすいだろう。


【動向と顛末】

神錘の代行者のもとに出現。彼の神錘により『今は死ぬべき時ではない。が、区切りが迫っている』と判断される。

(以下、有原ハリアー様作)

https://kakuyomu.jp/works/16817139558351399728/episodes/16817139558653878268


一方ではセントラル地下遺跡を探索するリルヤ・エシュ・灰坂桐夜を急襲。エルピスと神竜の卵を狙うが、どちらも取り逃す。

(以下、南木様作)

https://kakuyomu.jp/works/16817139558839696935/episodes/16817139558997774889


また一方では空虚のペルペテュエルを下した米津夫妻のもとに幻として出現。米津玄公斎を「眷属の素質がある」と評価するも、逆に侮辱される。

(以下、南木様作)

https://kakuyomu.jp/works/16817139557864090099/episodes/16817330648665097926


さらに一方では宇宙大将軍戦直後の叶遥加およびマルシャンスの前に現れ、時空竜オルロージュを討つよう指示。そしてオルロージュ討伐直後で満身創痍の叶遥加陣営を奇襲する。

(以下、ビト様作)

https://kakuyomu.jp/works/16817139557946491917/episodes/16817330650594775284


程なくして、古の「神竜の剣」をめぐる騒動を察知。この盤上をさらに盛り上げるため、自らの手駒を送り込む。

(以下、ソルト様作)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885714804/episodes/16817330652089172986

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