もうね、これはコメディーです。ギャグ漫画です。(作者様ごめんなさいw)
設定が戦国時代というだけで、小難しい言い回しもあまり無く、読者をひたすら笑いの渦に巻き込んでやろう、という作者様の意気込みが随所に現れています。
一言で言うと、なにこれ面白い!
それにつきます。
時代考証がしっかりなされているので、時代小説のファンの方が読んでも、もちろん楽しめます。
主人公はまだそこまで有名ではない美濃の守護大名です。
ですが、このお話をきっかけに全国区で有名になるんじゃないかと私は予感しています。
その男の名は土岐サブロウ頼芸《とき よりのり》
覚えましたね?
これからの戦国武将のスタンダードの仲間入り!
その先駆けはこの作品だ!
応、敬意(オーケイ)!?
土岐頼芸って誰だっけ、という人が多いでしょう。
そんなふうに考えていた時期が私にもありました。
そんなわけで(どんなわけだ)、解説いたしますと、戦国時代の美濃(だいたい岐阜県のあたり)の国主です。偉いです。
どれだけ偉いかっていうと、部下に斎藤道三っていうヤベー奴がいたくらい偉いです。
偉すぎて、その斎藤道三がおれにも国主やらせろと言って来るぐらいグレート。
ちなみにこの土岐頼芸、彼女がいます。カワイイです。
どれだけカワイイかっていうと、さっきの斎藤道三がおれにも(以下略
……そんな前置きはさておき、国も女も下剋上されちゃう奴かよ、と思っていると大間違い。
このお話の土岐頼芸はちがいます! 強いです! 彼女を守ります!
……主にプロレス技で。
プロレスかよ! ……というツッコミはあるでしょう。
だが私は謝らない。
そして敢えて言いたい。
だがそれでいい! ……と。
ぜひ、ご一読を♪
大きなくくりで言えば「歴史改変物」に該当するであろう本作、バッドエンド回避物としての面白さも兼ね備えています。
実にユニークなのが、戦国時代に不遇の武将として生きた土岐頼芸が死後、21世紀の人間として生まれ変わったものの、再度戦国時代の土岐頼芸に逆行転生(憑依?)したという設定。
だから単純な憑依物のように戦国時代の知識に疎いこともなく、現代の知識とダブルで無双できるんです。
土岐頼芸なんて大名、知らないって?
重臣の斎藤道三に追放されたと言えば、「へ~、そんな人がいたのか!」となりませんか?
ハイテンションなバッドエンド回避型歴史改変物、戦国時代で大いに笑いましょう!
まだ、この小説は途中ですが、21話までの感想を書かせて頂きました。
日本の戦国時代に生きた人間が21世紀に転生。
そこで文化や歴史を学んで再び元の時代に転生する。
そして自分の知っている歴史を改変していく。
この設定だけでも、大変興味深いです。
様々な問題を、うまいことやっていく。
未来の技術を学んだ事によるものでしょう。
しかし、私がこの小説に注目しているのは、
何といっても、ヒロインのヨシノ姫。
年齢は、10才。
なんだ、まだ童ではないか。
いやいや、この年齢の少女を魅力的に描く。
ただ、可愛いだけではいけない。
凜としていて破壊力のある少女。
「たわけぇ!」
……ああ、またヨシノさまから、ご褒美を頂いた。