ケイロンが好きです!
- ★★★ Excellent!!!
・『第一話 成人の儀』では、主人公のアンデリックが『成人の儀』を終えて村を出て冒険者になりたいということを伝えるまでの物語です。父親に冒険者になりたいと伝える覚悟がこのエピソードの見どころですかね。おじいちゃんの登場で次回が気になります。あとアンデリックの妹と弟達が成人の儀について知りたくてアンデリックの服を引っ張ったりしているシーンはめちゃくちゃ可愛いですよ。家族の温かさのようなものを感じました。
・『第二話 じいちゃんの試練と旅立ち』では、ワシの屍を超えていけー、と叫ぶおじいちゃんを次のシーンではKOしていて笑ってしまいました。しかもアンデリックの圧勝って! おじいちゃんめちゃくちゃ良いキャラですね。アンデリックのことを考えての行動だったみたいでますます好きになりました。
・『第三話 旅と出会い』では、ケイロンという中性的な顔立ちの騎士のような人物が登場。白い肌にショートポニーテール。握手を交わしたら頬を朱色に染める。もしかして女性? などど思いながらこのエピソードは読み進めていきました。そしてケイロンとは冒険者パーティーを組むことに。しかも報酬は折半。なかなか良い条件。そしてなかなか良いスタートを切ってますね。
・『第五話 バジルの町の冒険者ギルド』では、バジルの冒険者ギルドに到着。受付の貴族巻きの女性は態度が悪いですね。物語としてはこのくらい態度が極端に悪くないと面白くないのでこのキャラは100点です。爪研ぎでキレてますからね。
・『第六話 宿屋『銀狼』 一』では、やはりケイロンが男性ではないような伏線が宿に止まる際にありましたね。読者は気付いているが主人公は気付いてないドキドキの展開めちゃくちゃ好きです。あと狼獣人のガルムさん好きです。元気いっぱいですし狼の獣人で優しい感じはとても良いなと思います。最後のシーンでは看板娘のフェナが登場!
・『第七話 宿屋『銀狼』 二』では、看板娘のフェナがめちゃくちゃ可愛い狼の獣人さんだというのがわかりました。自分もフェナさんの美貌の虜に〜。しっかり者の女将フェルーナさんがちょうど良いところで愛あるツッコミを入れてくれましたね。部屋に入ったケイロンが挙動不審ですごく可愛いです。女の子かもしれない可能性があるのでこの挙動不審さは読んでいて微笑ましいものですね。話のテンポがすごく良いです。ここまででもとても読みやすく丁寧ですし難しさもありません。楽しく読めているということはそれだけ作者様の文章力や執筆IQが高いということになります。安心してこの後も読み進められますよ。
・『第八話 宿屋『銀狼』 三』では、ついにフェナの口から『お姉さん』という言葉がケイロンに向けられました。必死に誤魔化すケイロンと何を言ってるんだと笑うアンデリック。まだケイロンが女であることはバレてませんね。でもこのバレそうでバレてない展開とてもドキドキして好きですよー。バレたとき二人がどのような反応するのかものすごく気になりますね。
・『第十五話 精肉店 二』では、初めての冒険者ギルドの依頼を受けます。初依頼これはかなり記念になりますよね。依頼内容は『動物の解体』ですね。ここではアンデリックがケイロンにドキドキするシーンがありますね。甘い良い匂い。女性ってなんで甘くて良い匂いがするんでしょうかね。読んでいてもケイロンの良い匂いが伝わってきますよ。←変態って言わないでね。そしてアンデリックはケイロンは男だと自分に言い聞かせてますね。そろそろ気付きそうな予感!
・その後は『店番』『薬草採取』『臨時休業』『ケイロンの休日』『ゴブリン退治』など第一章で様々な話が展開されていきます。すごく充実としていて読んでいて飽きないのは間違い無いです。アンデリックもケイロンも宿屋の狼獣人たちも冒険者ギルドの人たちも個性豊かですごく楽しく読めますよ。受付嬢の口の悪さは異常ですけどね。『ゴブリン退治』の時ではゴブリンやデビルグリズリーとの戦闘はハラハラドキドキするものがあります。戦闘シーンも描くのがめちゃくちゃ上手です。この文章力や描写や表現なら書籍化してもおかしく無いと思います。