第3話 狂育学に素養のある会話
「えっと、みんな自己紹介終わったみたいだし、もしよかったら質問とかしてもいい?」
「もちろんだよ、コンコン!」
全員の自己紹介が一通り終わったところで、
なので、とりあえず、大切な呼び方って言ってた『紺ちゃん』以外の可愛い呼び方で呼んでみた。
「コ、コンコン!? って、
「だめかな?」
「ううん、全然いいよ! むしろ嬉しいくらい!」
「じゃあ、コンコンって呼ばせてもらうね! それで、質問ってどんなのかな?」
なんだかこの子たちとは今までにないくらいウマが合いそうな予感がしてる。
今までは、海夏ちゃん以外は、私の嗜好を知ったら引いたり、遠ざかったりするような失礼で見識の狭い愚物ばっかりだったけど、この子たちは違う。
私たちと近い感性を持ってると思うんだよね。
だからどんな質問をしてくれるのか、結構楽しみ。
「じゃあ、とりあえず朱都咲ちゃんに質問。さっき、機械を使った拷問が得意って言ってたけどどんな機械を使ったりするの?」
おー、まずそこに興味を持ってもらえるとは、お目が高いね。
さすがは選ばれし常闇大学狂育学部生だっ。
「よくぞ聞いてくれましたっ。とは言ってもかなりいろんなのがあるから、『どんなの』っていうのに簡潔に答えるのは結構難しいんだけど、私が好きでよく使うのは万力っぽいやつか、火炙り系のやつかな〜。骨を折ったり火傷したりしたら、しばらくは痛みが続くから、その間にいろいろ献身的にサポートして気持ちよくしてあげたら、すっごく素直な可愛い感じになるんだよ!」
「あー、それ、わかります。私の彼のお姉さん......彼女も私の幼馴染なんですけど、その人も良く万力みたいな機械とか使ってて、理由も似たようなこと言ってますね」
「ほんとですか!? わー、そんな身近に同士がいるなんて、嬉しいなぁ〜。その人の話も聞いてみたいなぁ」
私の話に共感を示してきたのはコンコンじゃなくて、以外にも
彼女は自分の彼を周囲から孤立させてあげて自分に依存させてあげてるって言ってたから、もしかしたら肉体的な暴力はだめで、精神的な暴力しか許されないと思ってるタイプかと思ってたんだけど、全然そんなことなかった。
っていうか、紅雨ちゃんの知り合いにも、私とかなり似通った感性の子がいるというじゃないか!
これはいつかお話してみたいな。
けど、似てるってことは
「あ、連続で発言しちゃうの申し訳ないんだけど、もう1個ずっと気になってることがあってさ......」
そういって次の話題を提供しようとしてくれるのは、またしてもコンコン。
「連続とか、全然そんなの気にしなくて大丈夫だよ〜」
「そう? ありがと! じゃあ思ってたことなんだけど、あの
あ、多分私と同じこと思ってたんじゃないかな。
「「ラブメイカーの開発者って凄いよね!?」」
やっぱりね! 私も聞いた時、びっくりしたもん!
下調べが足りなかったなって思ったし!
「だよねだよね! あのおクスリ、本当にすっごい性欲高めてくれるから、私もついつい使いすぎちゃうんだよね〜。この子を妊娠したときもあのクスリ使って何日もぶっ通しでシ続けてたときだと思うし、先生さまさまだぁ」
「私もあれ聞いた時思ったんだよ! こんな凄い人の元で勉強できるんだって! でも私、彼が廃人になっちゃうと嫌だからってたまにしか使ってこなかったんだけど、先生の言葉を信じるなら、もっといっぱい使っても大丈夫なんだよねっ。講義が待ちきれないよ!」
「うわーっ、わかるなぁ! 私のお婿っぴも、最近ヨダレ垂れ流してること多いから、ちょっとなんとかしないとなぁって思ってたところだったんだよね〜。もうすでにこの大学入ってよかったよ!」
その後も、「わかるわかる」と皆で狐狗狸先生開発の性欲増進剤の効能を褒め称えた。
*****
宴もたけなわ、クスリの話でみんなでひとしきり盛り上がったころ、閑話休題とばかりに
「そういえば話は変わっちゃうんだけどさ。そろそろみんなの
そういえば先生の話ばっかりで、私達自身の話はまだそんなにできてなかった。
これはしたり! ナイスだよ、海夏ちゃん!
「「「「賛成!」」」」
その後は、女三人寄れば姦しいという言葉の通り、教室の中で飲み物も飲まずに5人で語り合った。
私が
どれもこれも、涙なしには聞けない話ばっかりで、私、こんなに素敵な仲間に囲まれてこれから4年間も過ごせるのが嬉しくてたまらない!
いや、もちろん梟くんと一緒に居る時間には変えられないけどね?
「もっと話してたい気持ちもあるけど、そろそろ帰ろっか」
「「「「賛成!」」」」
あ、みんな同じ気持ちだったのかな。
ここも楽しいけど、話してたから余計に、パートナーに会いたくなっちゃったんだよね。すっごくわかるよ、その気持ち!
待っててね、
今日はスペシャルコースで愛してあげるからね!
よくわかる現代ヤンデレ学 赤茄子橄 @olivie_pomodoro
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