金魚すくい
金魚すくい
女1「私、一度でいいから金魚すくいやってみたいんだよね」
女2「え?金魚が欲しいなら、ペットショップで買えばいいじゃん」
女1「ちがーう。私は、金魚が欲しいんじゃなくて、金魚すくいという行為がしてみたいの」
女2「でもさ、金魚すくった後どうするの?家で飼うの?」
女1「あー、そこだよね。私、金魚すくいはやりたいけど、家で飼いたいわけじゃない」
女2「だったら、露店のおじさんに返しちゃえば?」
女1「それはさ、なんか違うじゃん。金魚すくいは、金魚を家に持って帰るまでが金魚すくいなんだよ」
女2「何その独特の美学……。わかった!生きたままトイレに流すのはどう?」
女1「えー、トイレが詰まったりしたらどうすんの」
女2「じゃあ、焼いて食べるとか?」
女1「お腹壊したら、大変だよ」
女2「もう、そんなに言うならお前が考えろよ」
女1「う〜ん……どうしようか。わかった!猫に食べさせればいいんだよ。そういえば、茜ちゃん、猫飼ってたよね?」
女2「えー、やだよ。その金魚食べさせたせいで、うちの猫が死んだらあんた責任取ってくれるの?」
女1「でも、あんなヨボヨボの猫なら、金魚食べなくても、もうすぐ死ぬでしょ」
金魚すくい @hanashiro_himeka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ことば/彩霞
★47 エッセイ・ノンフィクション 完結済 105話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます