一言で表すと、「熱い」!
マジ熱い、激アツですこの話。少年漫画とか、熱いもの好きな人は無条件で読んでください。
そして読み進めてください、進めば進むほど熱さも魅力も上がっていきます。
別に熱いものめっちゃ好きってわけではないよーて方、熱いものは好きだけど、他にどんなよさがあるの?って方、私がご説明しましょう。
この作品のよさ、それは……登場人物全員推せること!
まず主人公の白くん、もちろん推せます。
強くてかっこいい。見ていて元気をもらえるような子。でも悩みもいっぱいあって、それを乗り越えて強くなっていく、主人公らしい応援したくなる子です。
んでヒロインのサナちゃん、めちゃくちゃ推せます。
ヒロインらしく可愛らしいところもあり、でもこの子も強い。
主人公に守られることもあれば、自分でかっこよく敵を倒すこともある、主人公を守ることもある。マジで惚れます。
他にも旅の仲間達や、時々ご一緒するお助けキャラさん、だけではなく敵まで、全員素敵なんです……!
(ちなみに私の推しはセンさんという子です。この子も自分の中の壁を乗り越え、成長し、憧れに近づいていく姿がすっごくかっこいいです、見てください)
みんなそれぞれ成し遂げたいものや信念があり、それを達成しよう、貫こう、と努力する姿、素晴らしい✨
「もしも願いが叶うなら」とタイトルにある通り、みんなが叶えたい願いを持っているようです。
その姿はもう、全員主人公なのかな?と思わせるほど。
なんなら全員分のスピンオフ見たい。
主人公は勿論、敵を倒したり街とか仲間を救うとか、主人公らしいかっこいい戦い・活躍を繰り広げてくれます。
でもその戦いって、“主人公だけのもの”ではないんですよね。
一方その頃、この人は別のところで大活躍していた!とか。
この人も自分と向き合い、さらなる強さを手に入れていた!とか。
そういう、主人公以外の活躍や成長も、全部書いてくれるんです。
主人公以外も推せる。全員主人公に見える。
なのに主人公は白くんなんです。他の子が白くんを差し置いて主人公になるところは、全く想像できない。白くんが霞むことはない。
これってとってもすごいことだと思うんです、作者様、魅せるのがうますぎる……!
また、タイトルにある「もしも願いが叶うなら」が、結構重要なキーワードになっている気がします。
大事なシーンで、セリフや文章に「もしも願いが叶うなら」と出てきた時は、胸が熱くなってテンションが上がります。「願い叶えー!」と、映画の応援上映のように叫びたくなります。
そんなシーンが、何度もあるんです、何度も。
1度じゃないんですよ、何度もです!
熱いバトルシーンでも、ゆっくりと時が流れるような、落ち着いたシーンでも、何度も出てきます。
なのに毎回感動してしまうんですよね。被らないんです、すごい。
ひたすら使いまくっているんではなく、適切なところに出てくる。
出てきた瞬間「あっ!」ってなる。探すのが楽しみになります。
まだまだいいところ、魅力がたくさんある素敵な作品なのですが、1000字こえちゃったのでおしまいにします。
魅力は!自分の目で!確かめろ!ってことで!
とにかく面白いです。
まずは1章最後まで読んでください。私的には、最低でも3章終わりまで読んでほしいです。欲を言えば、7章の終わりまで読んでほしいです。
余談ですがこちらの作品、「幻想機動天使 ヴェンデッタ・ゼロ」というスピンオフがあるのですが、併せて読むと面白さ倍増します、是非!
※第10章までを読んでのレビューです。
続きも楽しみにしています。
「もしも願いが叶うなら」、それはきっと誰もが抱く感情だろう。
この物語では、そのような普遍的な願いが、物語の重要な『鍵』となる。
大量殺人の罪を背負って――
愛する者を殺されて――
理想の自分になりたい――
そんなことが脳裏に過ぎったのなら、この言葉を呟いてみよう。
きっとそれは叶うはずだ。
だが願いには代償が伴う。
更なる苦痛に晒されることも、恐るべき真実が明かされることも、誰かを失ってしまうことも。全てを願いの代償だと受け入れて、前に進むしかないのだ。
それがきっと、「もしも」という他力に頼らず、「願いを叶える」ということなのだから。
己が願いを叶えるべく奔走する、全ての人物達にどうか幸あらんことを。