概要
俺は君に救われ、少しだけ人生をずらされた
「第五回こむら川朗読小説大賞」参加作品です。
自己主張するのが苦手な大学生の男の子が美しくて無邪気で背が高い男と出会い、救われたり今後の人生を少しダメにされたりするお話。
自己主張するのが苦手な大学生の男の子が美しくて無邪気で背が高い男と出会い、救われたり今後の人生を少しダメにされたりするお話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!思い出となったものはずっと色褪せず美しいまま
妻と娘に囲まれ、幸せな家庭に生活する男性が、若い頃の思い出を振り返るお話。
家族ものの現代ドラマ、かと思いきや全然そんなことはなく、ドロドロで病み病みのお話です。
大学時代、とても親しかった友人との思い出の物語。
それだけならただの素敵な話で済んだのでしょうけれど、問題はその思いが深く重すぎること。
彼について語るときの調子に対し、それを比較して今現在の家族を見てしまう、その仕草というか振る舞いというかがもう本当にすごい。
思考のありようから滲み出る病み具合。ゾワゾワ来ます。
お話として見る分には楽しいんですけど、でも「もし自分が彼の家族の立場だったら」と想像してみたとき…続きを読む