エピローグ

 やった。やったぞ。


 芸術において私は頂点に立った。


 もはや逆らうものはいない。邪魔者は忖度だけで消してもらえる。


 面倒だった作業も、部下やら弟子やらに全部任せて遊んで暮らせる。


 題材が尽きても、なんか適当なコンテストや新人賞開いて凡人からアイディア吸い上げ、二足三文叩きつけて追い出せばいくらでも集められる。


 もはや完成、落ちようがない。


 その象徴、巨大アトリエ、その一番目立つ場所に私のシンボルを描いて欲しいと言われた。


 私を象徴するシンボル、マーク、絵、うむここは久し振りに自分の作品を描くとしよう。


 さて、どの題材でいこうかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

トレース9590 負け犬アベンジャー @myoumu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説