文化祭を舞台にした青春BL
- ★★★ Excellent!!!
文化祭の出し物を決める学級会議、いまいち弱気な学級委員を手伝ったところから始まる、恋の物語。
タグの通りのボーイズラブ、それも高校生同士の甘酸っぱい恋のお話です。
何がいいってもうとにかく青春! このど直球の思春期っぷり!
主人公の誠二くんと、学級委員の恒世くん。
性格は違えどふたりともお互いを思いやれる性格で、そんな彼らが引かれあっていく様子が、文化祭の準備期間を通じて丁寧に描かれています。
というかもう、この「文化祭の準備期間」というのがいいですよね……やっぱりこういうのですよ学校生活は……。
色恋のお話、といってもそんなにガツガツしてないのも本作の特徴。
初々しいというか、どこかたどたどしくすらある子供の恋という趣で、表面上はキラキラした学校生活なんですけど、でもその下で密かに恋の根付いていく様子を想像すると、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちになります。
そう簡単には表に出すこともできない、腫れ物のような恋心。
優しく爽やかでありながらも、じんわり切ない手触りを与えてくれる物語でした。