寂しくない人なんていないんだよ、隠せている人が多いだけ

主人公がレンタル彼女のサービスを利用しておじさんが現れたのは、主人公が嫌いになったから別れようといったのではないので、娘のために考え直してもらおうと現れたのだ。
でも、父親としては納得いかない部分があったのだろう。
話してみて、悪いやつではないと思えたから、
「あの子の気持ちが、わかった気がするよ。きっと、君はいい旦那さんになる」
最後、認めて別れたのだろう。

同じシチュエーションが、形を変えてくり返されているところも本作の特徴。
くり返しながら、あるべき形へ収まってきれいに終わった感じを与えている。

全体的に面白く、ホロリとする場面もあって、最後はまとまって終わる安心感。　
実にうまく、よく書けている。
だから途中の、おじさん視点に変わるところがちょっと気になってしまう。