順風満帆の成り上がり物ではなく、要所要所で苦しいことがある。読むのが辛くなったときもある。だけどそれでも諦めない主人公と言葉も通じないけど信じて夢を賭けてくれる周囲に何度も泣きながら一気読みしてしまいました。
もうホワの経歴が書かれるだけで涙が出ちゃう、何度泣いたかわからない。ポンポコのエピソードだけで何度笑ったか分からない。
コロナで身も心も弱っている中で読んだら泣きすぎと笑い過ぎでマスクがダメになりましたw
こんなに心を揺さぶれる小説に出会えてよかったありがとうございます。
ps
ハメの日の神様の方から来たのですが掲示板ネタの雰囲気もとても好きです。追ってきてよかった。
転生物と言うのは、何処か浮ついていて現実感を感じられ無い物が多いが、馬については例外が多いと思う。
古来より騎馬は戦場に伝令にと騎手とやくめをそして生死を共にしてきた人類の特別なパートナー。
その流れから生まれた競走馬は、経済動物として、食用や労役用の家畜とは異なる、生命を繋ぐための戦いに身を投じる特別な立ち位置。
そのドラマを表現する上で、馬が人語で読者に語る話よりも、人の魂を懐いた馬である話の方が分かりやすく受け入れ易い側面は確かにあり、競走馬として生きる『現実』を、馬への転生は感じやすい手法だと思う。
常に死と隣り合わせの競走馬の世界で、己が運命に干渉出来る手段がレースでの競争のみである立場で、如何なるドラマが語られるのか?
期待の作品。