"なにか"の為に。万色の想いの物語

生きる為に立った。恩人の為に走った。勝つ為に全力を出した。もう一度立つ為に辛抱した。負けない為に頑張った。そして今、ひとたびの夢を見る為に──

これは常に"なにか"の為に、レースを走るお馬さんとお馬さんを取り巻く人々の想いの軌跡だ。

馬のことをよく知らなくても、競馬が分からなくても、作中で大雑把にではあるけど解説されているのですんなりと読める作品になっている。