啼いていた蝉が散るのを見ていた不老不死の遣る瀬無きかな

カクヨム甲子園2022 ショートスト―リー部門
読売新聞社賞おめでとうございます。


ちょっとしたSF、どんでん返し。
勝手に不老不死にされた方はたまったもんじゃない。
高校生がこういう作品を書くとは、すごいな。

SFめいた話である。
望まず与えられ力は、迷惑以外何者でもない。
頼んでもいないものを送りつけてくるなんて、クーリングオフは必要だ。
何代も続いているのなら、これまで不老不死となった人物がいるはず。
過去には不老不死にした人もいるらしいと、あくまで噂としてしか聞いていない。
ひょっとすると、不老不死にした人が死ぬと、不老不死者も死ねるかもしれない。
ラスト、主人公の死とともに蝉も死ねたらいいと思った。