【エッセイ】赤毛のアン

進藤 進

男の子も好きなのです

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既に御読みの方はスルーして、別の話に移動してください。


貴方の気持ちにフィットする作品があれば、幸いです。


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まずは、奥さんの得意の物まね。(裏声で)

「まあ、カスバ―トさん、カスバ―トさん、カスバ―トさん・・・」


アンがマシュウの馬車で、グリーンゲイブルスに初めて向かう途中の「歓びの白い道」に差し掛かったシーンです。


まっ白な花が咲き乱れる道を通る時、それまで機関銃のように喋っていた、そばかすだらけの痩せた女の子が嫌じゃなかったマシュウが、見ほれるほどに感動しているシーンです。


オープニングの歌にも出てくるシーンで、僕の大好きな「堀江美都子」さんが主題歌を歌っています。(キャンディ・キャンディ、花の子ルンルン(ライラックの花言葉が超好き)や野球狂の詩の主題歌を歌っていました)


何百回、聞きましたかね。(笑)


アニメも全巻持ってましたので、二人で10回は見ましたかね。通しで。


「そうさのう・・・」

マシュウのセリフも大好きでした。


アンのクリスマス用の服を買い求めるシーン。

いつもは男の主人なのに、その日は娘か嫁の若い女の人。


女性恐怖症のマシュウはシドロモドロで。

結局、クワと季節外れの種もみ、お菓子にも使えない黒砂糖を買ってしまいます。


まるで僕のエッセイでエロ本の店番やっていた女性と全く、同じです。(笑)


結局、隣りのリンドおばさんに頼むのですが。

出来上がった「膨らんだ袖」に狂気するアンがマシュウにキスの雨を降らせます。


アニメでは、一番好きなシーンかな?


仲の悪かったジョシー・パイとの「活人画」静止画のようなものですが。

朗読の時に落とした髪飾りの花をさり気に胸飾りにする「ギルバート・ブライス」。


今から思うと、「ツンデレ」の元祖ではないでしょうか。


作者のモンゴメリも一種のサディストですよね?

だって、たった一度だけ。


「にんじん、にんじん」とからかっただけなのに。

石板で頭は殴られるは、中学校卒業まで毛虫のように避けられるなんて。


ある日、ギルバートが仲直りにアンの机に一番大きなリンゴを置いたのですが。

彼のものと分かると床に落とします。


尚且つ、太っちょのチャーリーストーンに当てつけに優しくしたりして。

意外と「魔性の女」だったのかも?


アンのファンの方々には怒られるかもしれませんが。

何せ、高校、大学と常に下僕のように崇拝するギルバートをあっさり振って、イケメン金持ちと婚約までするのですから。


高校生の僕は、不条理な感情で泣き出しそうでした。

やっと、結ばれるのはなんと、文庫本で6巻目ですよ!


1巻の終わりで仲直りして、おっ・・・いい感じと、思っていたのに。

しかもギルバート、超、モテモテなのに。


いつも、友達以下なのです。

あのチャーリーストーンと同格なのですから。


いや、いや、いや。

それも含めて、ファンが多いのでしょうけれど。


でも、知らない方が多いのではないでしょうか。


話、変わって。

「赤毛のアン」はスピンオフも面白いのですよね。


登場人物のキャラがたっているので。

「アンの友達」は短編集になっていますので、夜長の読書にはもってこいですよ。


書き出すと止まらないのですが。

最期に「お菓子」について。


もう、ヨダレ物で。

コッテリしたクリーミィなお菓子が盛沢山。


間違えて傷クスリを入れちゃたケーキも宮崎さん達の日本アニメーションのスタッフが丁寧に書かれていました。(ピンクのストライプがクスリ入りでも食べたいほど)


ちなみに、この時にいた「アラン牧師」とハイジのクララのお父さんは同じ声優さんだった記憶があります。


アニメではなく小説を読んでいても、どれも美味しそうで翻訳者の「村岡花子」さんのセンスが良かったせいでしょうか。


翻訳って結構、大切で。

僕のベスト5に入るソビエトのノーベル文学賞作家ソルジェニーツィンの「イワン・デニーソビッチの一日」も訳者が変わると印象が全然、違います。

この作家の小説、超、面白いですよ。

ノーベル賞は「ガン病棟」ですが、当時のソビエトの暮らしが分かり、興味深いです。


話がそれましたが。

アンが巣立ちして、マリラは隣りのリンドおばさんと同居します。

(アンが最初に癇癪起こしたオバサンです。世界で一番有名なシーンかもしれません)


その際、引き取った双子の男の子の方、デビット坊やが食いしん坊で。

その描写が大好きでした。


イタズラがバレて怒られるのですが、つい、バター付きパンを上げてしまう可愛さです。


長々と語らせていただきましたが。

いかがだったでしょうか?


意外と知らないエピソードがあったのではないでしょうか。


百年以上前の小説なのに。

何度、読み返しても新鮮です。


是非是非、御一読を。


ありがとうございました。


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