第2話

中学時代


身体の発育がよかった私

貧乏な家なのに体重は80kgだった

太っていたせいで同年代よりも胸が大きく

女子からも男子からも肉だるまといわれていた

この頃から「リストカット」がはじまった


事の発端はクラスの女子の

リストカットしてみたの!の一声

みんな興味津々にしていたのをみて

「私もリストカットをすれば興味を持たれるのかもしれない」

と思い立った


帰宅後、こっそりと錆び付いたカッターを使って手首を引っ掻いた

底知れぬ幸福感に満たされた

いままでの哀しみがウソのようになくなった。

もう一度引っ掻いてみる

ピリ、とした痛みの後にぽつんとできる血溜まり

リストカット=気持ちいいこと、注目されること

なら、もっとやればお母さん、お父さん、お姉ちゃんに褒められるかもしれないと思った


翌日、クラスのみんなに見せようとするも恥ずかしくなりみせれずに終わった


久々に家にいた姉に傷をみせた

ね!これみて?すごい?

姉は無言で着ていた服を脱いだ。


唖然とした


二の腕、太もも、お腹、胸

深い傷跡がありとあらゆる場所にあった

凹んだ火傷のあともあった(後に根性焼きだったと知る)

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わたしの一生 buriko @burito

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