一方通行のその想い

天才の移り気と、その天才を追いかける一人の男の物語。
片方は人を見て、片方はピアノの音を聞いていた。

天才肌の人が持つ、つかみ所の無さと、
その背中を生真面目に追ってしまう、
努力によってその地点へと辿り着いた秀才との、
残酷なまでのすれ違いが見事に描かれています。

こうも鮮やかに、三千の文字だけで、
感情の妙味を表せるのは素晴らしい。
この作品は、ここから何も足さず、何も引かずで、
完成していると思いました。

みんなも読もう!! オススメ!

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