アラビアンナイトメア

インドネシア人の癒し

これから2回乗り換えがあったのに、すべてキャンセル。

呼吸が苦しくなる、心臓の大きな鼓動が止まらない。

カイロからフライトで二時間半しか離れていないなんて、ほぼエジプトじゃない。

こんなことなら乗り換えが少ない高いチケットを購入すればよかった。。

後悔しても始まらないとわかっていても、後悔の波にのまれる。

何してもうまく行かない。何か私に憑いているの？

　こういう時に、同じ状況下にいる仲間！？の存在はとても大きい。

　インドネシア人の30代前半だろうインドネシア人の彼は、アフリカで勤務していて、三カ月毎にインドネシアとアフリカのコンゴなど行き来しているそうだ。

　そんな彼も今回初のサウジアラビア乗り換え。こんなことは初めてだと意気消沈。

彼の日本人ぽい外見と日本観光の話を聞いて少し心が落ち着いた。

　彼からwifiを借りて、旅行代理店のKiwi.comへ急いで緊急事態をチャットで伝えたが全く対応してくれない。何のために旅行代理店でチケットを買ったのだろうか。

　そして、しばらくすると、インドネシア人の彼は空港スタッフとともに行ってしまった。

　とにかくここから日本までのフライトを取らなくては！

　乗り継ぎカウンターのスタッフのiPhoneのwifiを借りて、何とか夜２２時のサウジアラビアから日本行きのチケットを購入した。今は朝８時近く。

　乗り継ぎカウンターのスタッフに１９時にまたここに戻って来るようにと言われ、ラウンジとホテルがある場所を案内してもらった。

　免税店やフードコートがあるその場所は、みな家族や友人たちと食事を楽しんでいる。人々が過ごすその日常の風景がとても羨ましく感じられた。

　ラウンジに行くと５５ドルでwifiつき、８時間滞在、フードとドリンクはオールインクルーシブと案内された。

　しかし８時間だとまだ時間があり過ぎると思い、とりあえず人気のないファーストフード店の座席の椅子をくっつけ、カバンを抱えながら眠りに落ちた。