初サウジアラビア

 疲労と寝不足で注意が散漫になる。

 しかし、先ほどのビザのチェックをミスったのを反省し、異常に注意深くなった。ゲート番号と開く時間を確認し階段で待機。


 搭乗券チェックのところでパスポート確認。またビザのことについて美人な姉さんに問われる。

「おーい。サウジアラビアは観光客ゲットのために、観光ビザを先進国相手に緩くしてるんだよ。ちゃんと知っといてよ!」と心の中で叫んだ。

また立ちながら待たされそうになったが、イライラしていると「座ってお待ちくださいね」と笑顔促された。なんか日本人っぽい接客。

 これはいかにエジプトに先進国の人の往来がないかっていうことだろうね。

 ビザが事前に取得していないと飛行機に乗れない、と空港のスタッフは思い込んでいるのだから。


 サウジアラビアはイスラム教徒シーア派が多い国。イスラム教二大宗派の厳しい方だ。イスラム教徒になる前に少し調べたが、イスラム教徒は中東よりもアジアの方が多いらしい。


 23:59カイロ発サウジアラビアのジッダ行きのフライトに搭乗、日本への帰路にやっとこさ辿り着けた。

 たった二時間だが、隣がいない三人席に横になって爆睡した。


 サウジアラビア、ジッダのキング アブドゥルアズィーズ国際空港 。

 入国審査の前に着いたのはもう4時前だった。ひぇ。

 近くのスタッフに荷物をただピックアップしたいことと、次のフライトの搭乗時刻が迫っていることを伝えた。

 スタッフが確認したところ、次のフライトに私の荷物は乗せられるし、成田まで行くので安心してくださいと。助かった!


 国際線乗り継ぎカウンターまで走って戻る。こういう時に方向音痴の自分が嫌になる。。


 乗り継ぎカウンターで、Air India Expressに乗ることと伝えると搭乗券は?と聞かれた。

 通常カウンターで発券してもらうのに、してもらわなかった。でもあと2時間もあるし大丈夫でしょう。


後に調べると↓


 同じ航空会社を利用する場合は、乗り継ぎ分の搭乗券まで受け取れます。

その場合は乗り継ぎ先で、あらためて搭乗手続きをする必要はありません。

 しかし、別々の航空会社で予約した場合は、乗り継ぎ分の搭乗券が発券されないこ場合もあります。

出発地で乗り継ぎ便の搭乗券がもらえなかった場合は、経由地で乗り継ぎカウンター(transfer counter)に行くか、一度入国して、乗り継ぐ航空会社のカウンターで搭乗手続きをする必要があります。


だから、もらえなかったんだ。


 1時間半前。Air India Expressと連絡を取り合っているスタッフ。椅子を用意してもらい座っているが、落ち着かない。

 横にいる日本人のようなインドネシア人の男性は乗り継げなかったらしい。

 不安がよぎる。


そして、嫌な予感は恐ろしいことに的中。

時間が遅いため乗り継ぎ手続きができない。と最終通告を受けた。


入国審査近くにいたスタッフの確認は、いったい何だったのだろう。

失望と怒りを感じてももう遅い。





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