僕らは人を食べられるだろうか

「人食い人種であり、永遠とも言われる寿命を持つと噂されるマグ族の一人が死んだ」ということで調査に出向くことになった言語学者の主人公の話。キーとなるのは無くなったマグ族の娘『マナ』だ。
この話は異文化との関わりについてのものになる。マナが行ったマグ族の文化、『食人』に対する主人公の考え方がメインに思える。
ファンタジー作品ではあるが、世界観が難しいということはない。文章がとても巧い作品なのですんなりと情報が入ってくる。この作品が訴えかけてくるものだけに集中できることだろう。
この作品を読み終えた後、是非考えてみて欲しい。自分は人を食べられるだろうか。と。

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