永い眠りから覚めた王は――ペットになりました。

500年の眠りから覚めた怪異の王は、人類の敵である怪異を友だちと呼ぶ少女・紫苑に出会い――「クロ」という名前を付けられ、ペットにされてしまう。

怪異の王が眠る前にはありえなかった怪異を名づける行為。それに驚いていると、地面からクジラ型の怪異が!!

しかし怪異の王を名乗るのだから一蹴してくれるのだろう。そう思っていたが、まさかの【ステイ】。敢え無くみんな共々呑み込まれてしまった。

怪異の王は主人と一緒にクジラの腹の中から脱出できるのだろうか。

というのが大体の流れ。

どんどん判明していく『怪異の王』の正体。紫苑ちゃんに行動を制限されるのを疎ましく思いながらもしっかりと守ってくれるクロ。人類の敵である『怪異』の王。それなのになぜ、人を守るのか。

事を片付け、未来に進もうとする彼女たち。そんな明るい先の裏で落ちる、きな臭い影の闇。

第二章の幕が上がる前に、読んでみることをオススメする。

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