#あとがき



「俺はそんなにヤワじゃない。」を最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。


 内容に関しまして。

 構想段階でまず最初に3部の内容を思いついて、そこまでの道筋に落差を付けるために1部ではがっつりラブコメにしました。 ヒロインのアイナさんに関しては、物語シリーズの戦場ヶ原さんやGのレコンギスタのアイーダ姫みたいな高潔なお嬢様キャラを書きたくて、でもそのままだとタダの真似になってしまうのでポンコツキャラにしたら作者自身がヒロインの魅力にハマってしまい、あれもこれもと書いてたらポンコツキャラが思いのほか立ってしまうわ、1部が想定よりも長くなってしまうわで、前半は迷走しかけてました。


 後半に関しては、頭の中にあった大筋を文書にしながら肉付けしていったのですが、思ってた以上の物が書けたと思っています。


 一番のお気に入りのセリフは、#45でフミナさんが言った『なんで荒川君とアイナが別れなくちゃいけないのよ。そんなことになったらあの子、会社に火を点けるわよ』です。このセリフはココまで登場シーンが少なかったフミナさんの性格が分かりやすく表れていて、更にアイナさんの性格や主人公への愛情の強さも分かり、それでいてこのセリフを聞いた主人公がそれまでのどん底から一気に救い上げられるような意味合い(アイナさんは主人公を切り捨てておらず今も愛してる。母親のフミナさんもそれを認めていて、自分にトドメを刺しに来たわけじゃなかった)もあって、冗談っぽいセリフなのに色々なことが詰まった良いセリフが書けたと思います。


 ただ、3部は途中を盛り上げすぎて終盤これ以上の山場は書けない状況に陥り、ラストをどうするかを非常に悩みました。 ラストに妊娠や結婚式とか考えたのですけど、そういうシーンは他の作品で何度か書いていたし、どうしても似たような内容になりそうで、結局この作品はビジネスでのシーンがラストシーンに相応しいだろうと考え、このようなラストにしました。


 また、元カノのナツキとの再会シーン(具体的には、プレゼンの成功祈願で訪れた神社での再会)も考えたりしましたが、物語としてのナツキは主人公にとって挫折の象徴でして、この時期の主人公は仕事も私生活も順風満帆でナツキのことは思い出すことも無くなっていて、ハッピーエンド一直線の中で登場させるのは無粋かなと止めました。因みに、もし登場さるなら妊婦さんとして幸せな姿で登場させることを考えていました。



 裏話としては、主人公の『荒川』という名前は、物語シリーズの作中で戦場ヶ原さんが主人公を『阿良々木あららぎくん』と呼ぶところからモジって『荒川くん』にしました。ぶっちゃけ適当です。因みに、カミヤマ製菓の『立花取締役』は戦国武将の『立花道雪』で、同じくカミヤマ製菓の『大友さん』は『大友宗麟』から名前を取りました。『国見家』は九州にある『国見山』から名付けました。



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 現在、新作を書き始めたところです。

 シリアス物が続きましたので、次はラブコメです。

 タイトルは『とあるイケメン童貞の苦難』の予定です。もしかしたら公開開始前にタイトル変更するかもですが、近日中に公開開始する予定ですので、興味がございましたら是非一読してみてください。



 バネ屋

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俺はそんなにヤワじゃない。 バネ屋 @baneya0513

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