第12話 最期
「ここで何してるの?」
「関係ない」
「関係ある! だって、私はあなたのお姉ちゃんだもん!」
そんなこと言われたって、何にも心に響かなかった。アンタのせいで、今のあたしはボロボロなのに……、今更何様? って言いたくなる。
「全部、アンタのせいだし」
「どういうこと!? サキ、ねえ!」
わめくお姉ちゃんがしつこくて、私の身体中の血は血管をはちきれるくらいになっていた。
「もう黙って!」
あたしは動画サイトで見たように木の枝に紐を巻き付けて、自分の方に寄せた。
「何してんの!」
お姉ちゃん、いやクローンの言うことなんてもう無視するしか方法はなかった。
「やめて、やめなさい!」
あたしは最後のとどめを自分に刺した。
目の前には真っ暗な世界が広がっていた。
2人目のお姉ちゃん @frontale0520
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