この狐火は、低音ヤケドにご用心!
- ★★★ Excellent!!!
クウコちゃんはごく普通の女子高生。でも、ちょっとした秘密がありました。彼女は狐火を操れるのです。
いやそれ「ちょっと」じゃない!と思ったあなたはご安心を。狐火なんてまだ序の口、この物語には他にも様々な怪異たちが登場しますから(そしてもれなく変態)
かわいいクウコちゃんの「アレ」を狙う不逞の輩たち。そんな奴は狐火で燃やしてしまえ!というバトルも見ものですが、本作における凶器はなんと言っても舌鋒でしょう。
華やか女子高生ライフを彩るのは、なぜかいつもちょっかいかけてくる、ちょっと不良っぽい一雷くんと、クール美人な芦名さん。おや、甘酸っぱい青春の香りがしますねえ…と思いきや、一雷くんがJK2人(ときにはそれ以上)の舌鋒で蜂の巣にされるのが彼らの日常になります(実力行使もあり)。
バンバン飛び出す弾丸のような言葉に、話はテンポよく進んでいきます。こんなやりとりができるのも、彼らの若さと、一雷くんの鋼鉄メンタルと、お互いの信頼があって(ある…よね!?)のことではないでしょうか。
和気あいあいとナイフ・エッジを渡っていくような学園ドラマに、変態怪異たちの狂宴、そして謎の多いキャラたちのこの先も楽しみな作品です。