いいですね、こういうの。
なんか内政のものや、物作りのものは主人公の作った物がすごい!だけで終わってしまう傾向がある気がします。
しかし、この作品ではどう過程で、どういう考え、思いで主人公が刀を鍛えたか丁寧に書かれています。
そしてその結果、刀は他の人にどういう影響を与えたのかのエピソードがよく書かれて面白いだと思います。
また、キャラが良いです。クライディアはもちろん、他のキャラも個性的で魅力的だと思います。そのキャラ達が交わり、話を展開させる所を読んで楽しいですね。
ちょっと女性キャラが少ないのは個人的に勿体無いと思います。クライディアさんがこんなに可愛く、愉快に出来ましたので、他の女性キャラが出たらきっとまた(読者が)惚れてしまう違いありません。ハーレムにしなくてもいいので、女性キャラの追加をご検討願います(願望)。
端的に魅力を伝えるなら
*人間味溢れるキャラ達に心を揺さぶられる
*文章が洗練されている
*人と人の繋がりが意識されている(1つ目と被るか もしれないが主人公だけが輝いてるのではないところがホントに好きなんだ)
*ロマンもある、義理と人情もある、打算もある、だがプライドもある。
*男心をくすぐられるし、セリフはクサイことも言ってるのにめちゃくちゃカッコ良いところが好きだ
もっと言いたいことはあるけど、自分の語彙力じゃ、これが限界なのが怨めしい。
心に染みるキャラのたたせ方、無理矢理な悲劇の背景なんかはなくとも環境によって堕落した人が前を向いて進むようなストーリー、仲間のために自分を文字通り殺してながら役目を終えたとある徴収された平民達、侮辱されながらも僻地で行き場を無くした人を救いあげる姫と敵国の騎士、騎士として職人として様々なものを背負う苦労人、イキイキと皮肉や冗談を飛ばし合いながら1つの作品を完成させる職人達、主人公を支える商人妻、刀に魅了されて人生が変わっていった人達の歩む道、これだけじゃないたくさんの魅力の詰まった作品を描く作者様全てが好きだ。