幕間:ひみつどうぐ「リアルタイム血糖測定メガネ」

 無事学校に遅刻した後――


あんこ「いつも使ってるあのス◯ウターみたいな血糖測定器なんだけど」

グルっち「うん?」

あんこ「現代の技術では、正確な血糖値を完全にリアルタイムで追うことはできないわ。糖尿病予備軍かどうかを判断するために、食後の血糖値スパイクの有無を見るのにいちいち病院にいくのも面倒じゃない?」

グルっち「でも、最近じゃリ◯レとかあるじゃん」

あんこ「確かに、あれなら指先からいちいち血を出さなくていいけど、やっぱり誤差があるわ」

グルっち「まあそれはそうだけど」

あんこ「完全にオーバーテクノロジーよね。ちょっと借りてもいい?」

 

 あんこはヒョイっとその器具を手に取った。何やら思案顔だったが、突然フッと笑う彼女。

 

あんこ「これ、量産できる?」

グルっち「……どうして?」

あんこ「結構高い値段で売れるんじゃないかしら? 需要は必ずあるし、市場規模はかなり大きいと思うわ。魔法少女なんてやるよりもそっちの方が儲かったりして」

グルっち「な、なんてこと言うんだ! 僕があんこに魔法のチカラを貸してるのは、マジメに戦って欲しいからだグル!」

あんこ「アナタ、グルなんて語尾で喋るキャラだったっけ? とにかく、このやり方でも十分世界から糖尿病をできるはずよ」

グルっち「結果を以って手段を正当化していくのかジ・エンド・ジャスティファイズ・ザ・ミーンズ……」


 二人の戦いは続く。

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シュガーバスター★あんこ 中原恵一 @nakaharakch2

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