ゲームのように読み進める物語

乙女ゲーとギャルゲーと、その両方を楽しむかのように読み進めていくことができる作品であった。
キャラクターそれぞれの色と音楽と、そしてその背景にある謎と。キャラクターたちとの物語を進めるごとに謎が見え隠れし、その全容を知りたくなる。さながらゲームの隠しキャラクターを探すかのようだろう。
どのキャラクターにもそうなるに至った背景がある。それはそのキャラクターのルートで明かされることではあるが、その背景を考えながら別のキャラクターのルートを読むとまた別のものが見えるのかもしれない。