☆痛快傑作☆ かわいい努力家はいつも想像のナナメ上をゆく!
- ★★★ Excellent!!!
特許で稼ぐ夢をみる貧乏子爵令嬢の成り上がり成長ストーリーです。
オープニングは16歳、王子からの突然のプロポーズ。そして、物語は彼女が5歳のときから始まります。11年の間に一体何があったんでしょう?
5歳のレイシアちゃんは素直で可愛らしく、純粋な心で突っ走ります。彼女の学ぶ姿勢は生徒の鏡。教える側にも熱が入り、あれよあれよととんでもないことに……。
笑います。癒されます。胸にぐっときます!
ギャグは強めですが、シリアスな場面もあり感情移入してしまいます。第一部は家族メインのほのぼのスローライフですが、サクサク読める面白さです。
第二部の学園編(13歳~)では彼女の能力の異常性が浮き彫りに……。でも本人はいたってマイペースでボッチだけど前向き。周りを驚かせながらも更なる進化を遂げていきます。
幼少期から彼女がどれだけ努力してきたかを知っているからこその爽快感です。「やり過ぎだよ~」と突っ込みつつも、「もっとやれ!」笑いながら応援していまいました。
また、特筆すべきは異世界ながら現実的な世界設定。身分やそれぞれの力関係、考え方、土地の特性や産業の発達、魔法の歴史など作りこまれています。
学園のカリキュラムはかなりガチな『人材育成プログラム』。
ご都合主義ではなく実践的な教育の理論に基づいたものだと思いました。
毎回想像の斜め上をいくレイシアが、学園生活を通して何を学び、どんな進化を遂げるのかワクワクが止まりません。
貧富の差や差別ももちろんあり、サブキャラたちもそういった成育環境を考慮した考え方で動いています。どのキャラもイキイキと暴れて魅力的♪ 閑話も毎回面白いです。
そして、レイシアは様々な方法でお金を稼ぎます。ときに残酷に、ときに可愛らしく、ときに賢く……etc。経済の基本は異世界でも変わりません。勉強になります。
レイシアをみていると、前向きになり自分も何か頑張ろうかなと思えてきますね。
毎日読んで元気をもらっている読者の方も多いのではないでしょうか。
周りを巻き込んで世界を変えていくレイシアから目が離せません!
漫画化まっしぐらな痛快傑作☆(個人的予想)
間違いなく面白いので本気でおススメです♪ 充実した読書時間をお約束します!