第4話 中村哲さんの遺言
中村哲さんの言葉
「水が善人悪人を区別しない様に、誰とでも協力し、世界がどうなろうと、他所に逃れようもない人々が人間らしく生きられるよう、ここで力を尽くします。」
「一つの国を外国人が破壊し、外国人が建設する。そこに一つの傲慢が潜んでいないだろうか?」
アフガニスタンでは、イスラム原理主義のタリバンが西洋化に反対して武装蜂起した。
西洋諸国は、このような国は女性の自由を奪い、自由競争で欲望を認める考え方に反する古い考えだとして非難した。
タリバンを欧米は武力攻撃して排除したが、結局民衆はタリバンを支持して、欧米の軍隊は撤退した。
そんなイデオロギーや思想の違いで戦う民衆を救う為に中村さんは破壊された国土を復興し農業の自給ができるように、水路を作ったり、ハンセン病の治療活動を行なった。
現地で民衆と共に寄り添いながら命懸けの活動をしている人の言葉は重い。
女性権利向上の様な自由平等の考え方は、宗教や文化を超えて誰もが正しいと思うのものだというのは、自由主義の中で育った人間の思い込みかもしれない。
そこの民衆の中の多くは、伝統的な宗教や文化を守ることが幸せだと思っているので有れば、他国がお節介をやくことではない。ましてや武力でそれを排除して変えるとことには欧米の傲慢がある。
国際社会で、日本国民として過ちをしない様に交換をしていかなくてはならないが、どの様なスタンスで生きていくべきをありたい姿を明確にしておく必要がある。
欧米の自由平等主義を押し付けるやり方には多くの問題が生み出す。この教訓を中村さんは後世の人間に命をかけて示してくれた。
素敵な死に方 原 照今 (ハラ ショウキ) @biwakoman
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