コメント返し

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「少しお時間いただきます」と宣言してから早2週間以上……

 お時間いただきすぎてしまいましたが、企画ページにて投稿作3作にいただいていたコメントへの返信を綴らせていただきます(順序はページでの表示順=投稿日が新しい順となっております)。

 本エピソードの公開をもって、本稿も完結とさせていただきます。お付き合いいただきありがとうございました!!


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【No. 086】木蘭を返せ


> だいなしキツネ様

> この世で最も愚かな男。描ききった作家さまに拍手を。

 コメントありがとうございました。主人公は愚かなのですが、見るべきものが見えていなかったのか、見ようとしなかったのか……と、書いた本人ではありますが思いを馳せずにはいられません。


> 松宮かさね様

> 切ない……切なすぎる……。

> とても残酷なお話ですが、美しい言葉から当時の煌びやかな文化背景が見えてきて(中国史は全く無知ですが)、悲惨なだけではない美しさも感じました。

> ご両親まで斬ってしまい、主人公はすぐに人を殺し過ぎというのが率直な感想でしたが、殺らねば殺られるという人を信じられない時代に生まれたため、致し方ないのかもしれませんね……。

> それにしても悲しいです。

 コメントありがとうございました。この話は実際の中国史における特定の時代を舞台にしているわけではないのですが(時代背景は架空です)、中国古典小説風の世界観を意図しましたので、あまりに簡単に人が死んでいくのもその影響があります。

 とてもやるせない話ではあるのですが、美しさを感じていただいたとのコメントにとても励まされました。読んでいただきありがとうございました。


> 浪間丿乀斎(なみまへつぽつさい)様

> わぉ…美しくも繋がってしまった因果…

 コメントありがとうございました。中国古典小説(三国志演義とか水滸伝とかあのへん)ぽい空気を出そうとがんばってみました。タイトルの意味あいがが最初と最後で全く変わるというところを狙って書いたものですが、楽しんでいただけたとしたら幸いです。


> 塵 薫様

> 切ない。職場の昼休みに読むべき作品ではなかった。泣きました。なんて切ない読後感。

> 「切なかった賞」に推させていただきます。

 コメントと賞推薦ありがとうございました。Twitterでもお薦めいただきたいへん励みになりました。

 人ひとりの見えるものの少なさ、残酷なすれ違い……などなど、悲劇的な要素ばかりをこれでもかと詰め込んだ話でしたが、何かが残ったようでしたらとても幸いです。


> 夢見里 龍様

> あまりにも哀しい結末に胸をきゅうとひきしぼられ、なかなか感想を書けずにおりましたが……なにか言葉にせねば……と思い、筆を執りました。それでもやはり、言葉になりません。

> これが二千五百文字とは到底想えません……それほどの重厚感。練りあげられた世界観……ただ、ただ、素晴らしい小説を拝読させていただきましたと頭をさげるばかりです。

 コメントありがとうございました。大変熱のこもったコメントをいただき、本当に励みになりました。いただいた当時はPVもハートも伸びていない時期でしたが、こちらのコメントをいただいた時点で「このイベントに参加して本当に良かった……」と思いました、心から!(その後、他の方からも熱いコメントを多数いただき本当に感謝です……)

 2500字におさめるのは確かにとても苦労したのですが、苦労のかいはありました。ありがとうございました。


> 薮坂様

> あぁ、切ない……!

> これも2500文字? と疑うほどに濃密な作品でした。素晴らしい物語でした!

> 「切なかった賞」に推します!

 コメントと賞推薦ありがとうございました。2500字に収めるのは確かにとても大変でした、本作。歴史物風に、表現を極力端的に切り詰めて、ようやく押し込めた感じです。

 現時点で持てる全力を文字数内に詰め込みましたが、楽しんでいただけたとしたらとても幸いです!


> 南雲 皋様

> すれ違いがいいですね

> 後悔と共に、そして梅の花と共に生きるのでしょうか

 コメントありがとうございました。この後彼がどのように生きたのか、想像することしかできませんが、個人的には白髪の老人となっても後悔と梅の簪と共に永らえていてほしいと思っています。それが、いちばん苦しいと思うので。


> micco様

> 志毅よ。情に眼を濁してしまいましたね。

> でももし手紙が先に届いていたら、木蓮を屠ることはできなかったでしょう。

> まるで本物の彼の国の説話を読んでいるような心地になりました。また梅の花の簪というのがよかった。

> ありがとうございました!

 最初のコメントありがとうございました。主人公に見えていたものは本当に狭かったのですが、見えていなかったのか見ようとしていなかったのか……いずれなのかは書いた本人にも判然としません。

 彼の国の古典小説っぽさを狙っていたので、説話のよう、というのはおそらくそれが成功したゆえかと思います、嬉しいです。ありがとうございました!


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【No. 140】犯人はヤス


> 御子柴 流歌様

> よくぞここまでの展開を……!!

 コメントありがとうございました。短い文言の中に熱量が伝わってくるコメントに感謝です。その後も気にかけてくださりありがとうございました!


> 月音様

> ゲームはやったことないけれど、「犯人はヤス」という言葉だけは知っていました。それがコミカルなイメージで世に浸透している(と思っている)中、まさかこんなに苦い読後感のお話だったとは……。

> お母さんが彼にだけ甘かった理由。いつも用意されていたポテトチップス。言動が荒い彼の背景がわかると何とも言えなくって……本当に「犯人はヤス」になってしまったのですね。

> 悲しい、とも切ない、とも違う。何かこう、しんみりとした思いが後を引きます。

 コメントありがとうございました。そうなのです、現在「犯人はヤス」のフレーズは一種のジョークになってるので、そことのギャップをあえて狙ってみた感じです。「フレーズだけが独り歩きしているけれど、実際の原典の話をほとんどの人は覚えてない/知らない」という点を掘り下げてみた結果この話ができあがりました……何かが残ったようでしたら幸いです。


> 塵 薫様

> 苦い後味の残る素晴らしい作品でした。もし自分がこの懐かしさを呼び覚ます同じタイトルと題材で何かを書こうとしたとして……、うーん、この引き出しは持ってないなと舌を巻いてます。

> でも、それは昨日まで。良いものを見せていただきました。いつか、自分もこんな引き出しから、作品を書いてみたいです。

> 素晴らしかった!

 コメントありがとうございました。引き出し……と呼ばれるものと同じかどうかはわかりませんが、作中で描いた昭和の風景には、いくらか自分が実際に見聞きしたことがらも混じっています。

「フレーズは皆知っているけれど、本当の実像/物語をはたしてどれだけの人が知ってる?」というところから着想した話でしたが、何かを残せたようでしたら幸いです。


> 夢見里 龍様

> ああ……懐かしい言葉から、こんなに切ない物語が生まれるなんて……

> ニュースは無情に記号のような「罪」だけを伝えますが、それだけではなかったはずです。それを覚えているひとがいることが救いにはならなくとも。

 コメントありがとうございました。想定していた話の主題がまさに「記号のような言葉と、その背後にある一言で語りきれないなにものか」だったので、汲んでくださりとても書き手冥利に尽きます。この世の中にはきっと、そういうことは多々あるのだとも思います……。


> 浪間丿乀斎(なみまへつぽつさい)様

> これはもやりますね…

 コメントありがとうございました。広く知られている言葉と、後ろにある実像のギャップでなにがしかのもやもやを醸し出したい、という思いはあったので、汲み取っていただきとても感謝です。


> hibana様

> うわあ、やるせないなぁ……。こういうやるせない話好き……。

 コメントありがとうございました。やるせなく救いのない重苦しい話ではありましたが、気に入っていただき感謝です。重苦しい話でも読んでいただけるのがこの企画のありがたいところですね……。


> 鳥辺野九様

> ごめんなさい。

> 何にも言葉が出てこない。

> とにかく切なくて、何度も最初から読み直して、どこかに読み落とした救いがないか探したくなりました。

 コメントありがとうございました。そして救いを何度も探していただくまでに、登場人物たちに心を砕いてくださったことに感謝いたします。……自分の書いたものがどなたかに「刺さった」とき、内容が救いのない話であると、作者としてどう反応して良いかわからなくなることが時にあります(今がまさに……)。


> 松宮かさね様

> これはなんという辛い再会に……。

> ヤスくんの一面しかメディアは伝えてくれない。ゲームが上手かったことも。

> 多くの人が経験したであろうなんてことない幼少期の思い出が、後の悲劇を際立たせていますね。

> ちなみに私は幼い頃に「犯人はヒラタだ」と聞き長年信じておりました……(;'∀')

 コメントありがとうございました。日々流れていく報道の裏側には、語られていないいくつもの実像があるのでしょうが、きっとそれらのすべてを知ってしまっては人間は生きていけないのだろうな……と感じることはあります。そして原作ゲームについて、犯人を違った形で覚えていたケースは初めて知りました(笑)


> いいの すけこ様

> ネタしか知らないゲームだし、楽しめるお話だろうと思いましたが……面白かったです。

> 子ども時代のどうにもできないやるせなさと、時を経て彼が辿ってしまった結末のやり切れなさが交錯して、心に残るお話です。

 コメントありがとうございました。「楽しめるお話」と「面白かった」の間の、無言のギャップがなんとも……ありがとうございます。

 重苦しい話ではありましたが、なにごとかを残せたようでしたら幸いです!


> tomo様

> ポートピア連続殺人事件、タイトルが格好良くて憧れのゲームでした。結局やりませんでしたが、30年以上たってそれを後悔することになるとはね。

> お母さんがヤスくんには甘くなる理由。たぶん同情とか罪悪感とか、そういう心情が生々しくて面白く読ませて頂きました。

> >こんな形でなく再会できていたら、何かは、変わったんだろうか。

> 「私」がこう思うくらいにはきっといい子だったのであろう、ヤスくんの人生に何があったのか。少しもの悲しい再会でした。

 コメントありがとうございました。ポートピア連続殺人事件、データ容量的にはいまどきの写真1枚分もない、今思えば簡単で短いゲームなんですよね……それでいて人の話題にのぼりつづけるのはすごいなあと感じます。ともあれ、お母さんの心情等にも細やかに心を寄せていただき感謝です。ありがとうございました。


> 陽澄すずめ様

> うわーーーーめちゃくちゃ好みです!!

> 懐かしのポートピア連続殺人事件!

> そこからこんな物語が生まれるとは!

> すごく遣る瀬無い気持ちになりました……

> 過去にゲーム上で自分が行った操作と、現在の事件に対しての無関係な人の無責任な言葉がリンクするのが上手い。

> 苦いものがずっと後を引くようで、すごく好きなお話です。

 コメントありがとうございました。「一種のジョークとして広まった言葉は多くの人が知っている、けれど実像を知っている人は少ない」というギャップから生まれた話でした。重苦しく救いのない話ではありましたが、なにかを残せたようでたいへん作者冥利に尽きます。感謝です。


> くれは様

> 子供の頃はおぼろげにしかわかっていなかったことが大人になった今なら理解できる。後になってから「あれはそういうことだったのか」と思うことってありますね。

> 読んでいて、その感覚を鮮烈に感じました。

> ヤスくんの人生はどんなものだったのだろう。

 コメントありがとうございました。ポートピア連続殺人事件、ストーリー的にはTVの二時間サスペンスとかその辺の世界観ですが、幼い頃はよくわからないままなんとなくコマンドを選んでいました……そのあたりの感覚も思い出しつつ書いてみました。感覚が伝わる、というのは作者としてとても感慨深いです……ありがとうございます。


> 南雲 皋様

> 犯人はヤス、私もよく使うフレーズです(そろそろ通じなくなってきたかなと思いつつw)

> そこからこんな物語ができるとは

> 面白かったです

 コメントありがとうございました。よくよく考えてみたら、四十年近く前のゲームのネタが今でもかなりの部分の人に通じる、って結構すごいことですよね(笑) 楽しんでいただきありがとうございました!


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【No. 164】ヤツは死なない。何度でも蘇る。


> だいなしキツネ様

> SO☆RE☆NA☆

 コメントありがとうございました。 SO☆RE☆DA☆


> 櫻井 理人様

> イルカ(笑)めちゃくちゃ懐かしいですね。

 コメントありがとうございました。ほんとどっから自分、事務屋さんがイルカと再会する話とか思いついたんでしょうね……w その後もTwitter等で色々コメントをくださりありがとうございました!


> 塵 薫様

> 予想通りのイルカに、予想通りのオチwww 懐かしくもあり、心から楽しませていただきました。「笑った賞」に推させてください。

 コメント&賞推薦ありがとうございました。当時はうざかったイルカくんですが、時が過ぎてみると懐かしくもあり……笑いを提供できたとしたらなによりです!


> いいの すけこ様

> あらあら、何が飛び出すのかと思いきや!

> ネタが通じないだろう宮下さんは、物騒さに驚いたんじゃなかろうか……

 コメントありがとうございました。今ならまだ若い人もネタとしてある程度ご存知みたいですが、流石に2035年ともなれば、若人はもう知らないですよねイルカくん……(笑)


> 水涸 木犀様

> 秀逸なオチに笑いました。

> 笑ったで賞に推します。

 コメント&賞推薦ありがとうございました。秀逸なオチとのコメント、とても嬉しいです。途中、全力でシリアス偽装して語り抜いたかいがありました(笑)


> hibana様

> オチで笑いましたけど、いつかこういう未来になるのかなぁ……。

 コメントありがとうございました。AIは今でももう、分野によっては人間の判断力を凌駕するところまで来ているみたいですし、ここからどんな未来が待っているんでしょうかねえ……ともあれ、オチで笑いを提供できたようでなによりです!


> 南雲 皋様

> 消したなぁ〜〜〜(笑)

 コメントありがとうございました。消しますよね……(笑)


> K-enterprise様

> イルカ、何度も消しました(笑)

> この構成でこのオチ、最高です。

 コメントありがとうございました。消しますよねイルカ(笑)構成とオチ、お褒めいただいて嬉しいです。最後でオトすために、長々シリアス偽装して語り抜いたかいがありました!


> 夢見里 龍様

> 懐かしい!爆笑しました!

 コメントありがとうございました。イルカくん、いまとなっては懐かしいですねー。笑いを提供できたようでなによりです!


> 浪間丿乀斎(なみまへつぽつさい)様

> 様式美wwwwwwwww

 コメントありがとうございました。再会相手がイルカであるからには、やはりオチはこうならざるを得ず……(笑)


> 陽澄すずめ様

> うわーーー懐かしい!! あのイルカ!!

> そして例の検索ワードも!笑笑

> これが出てきたことにより、あの頃のあれこれが一気に引っ張り出されてくるような感覚に陥りました。

> このオチのために組まれたような物語、美しさすらありますね! 面白かったです!

 コメントありがとうございました。そして熱いお褒めの言葉に大感謝です。イルカくんが出てきたとき、主人公もきっとそんな気持ちになったのでしょうねえ(笑)書いている方としても懐かしかったです。そして物語……最後にオトすために、延々シリアス偽装して語り続けたかいがありました。楽しんでいただけて幸いです!


> ポンデ林 順三郎様

> やったー! カ○ル君みたいなイルカだ!

> 途中からうっすら期待していた展開がきっちり回収され、気持ちの良い読後感を得られました。

>

> 様式美で答えながらも、ついにやけてしまう、60歳近いおじさん。

> 隣で困惑しているだろう新入社員も含めて、大変素敵な光景ですね。

> ほっこりした賞に推薦いたします。

 コメント&賞推薦ありがとうございました。実のところ「ほっこり」は書いていた時まったく頭になかったので、推薦いただいて嬉しい驚きでした。そうか、この話はほっこりだったのか……と、作者の予想してない反応をいただけるのも創作の楽しみですね。読後感にご満足いただけたようでとても幸いです!


> 薮坂様

> これはもはや礼儀作法ですよね。笑

> くるか……と思ってたらやっぱりきた!笑

> 「ほっこりした賞」に推します!

 コメント&賞推薦ありがとうございました。本作のオチ、読める人には読めてしまうようでしたが、それが逆に「読めるからこその安心感&様式美」みたいなプラス方向に働いたようで、とても興味深かったです。「ほっこり」は実のところ筆者としては頭になかったので、複数の方にご推薦いただいたのは嬉しい驚きでした。ありがとうございました!

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