主人公は平凡なOLから異世界に転生を果たした公爵令嬢のレオナ。
先祖には薔薇魔女と呼ばれ、忌むべき存在として恐れられていた女性がいた事から、彼女と同じく真紅の瞳を持って生まれたレオナもそう恐れられていますが、家族や周囲の人々にあたたかく見守られながら、日々を過ごしています。
公爵家に生まれたけれど、政略結婚を拒否し、普通に恋愛をしたいという彼女の願いは叶うのでしょうか。

文章はあたたかみがあってとても読みやすいです。
時折入るレオナさんのツッコミがコミカルで可愛らしく、テンポがいいのでするすると読めてしまいます。
令嬢物ではあるのですが、恋愛だけでなく、作り込まれた世界観や周囲の人々の気持ちも細かく描かれていて、そういった部分も含めて楽しめるお話だと思います。
どのキャラクターさん達も個性が光っていて魅力的です。
個人的には護衛のヒューゴーさんが可愛くて格好良くて健気な所もあって一推しです！
ファッションが好きな方はレオナさんのドレスやアクセサリーなどが素敵なので、そちらも楽しめるのではないかと思います。
特にお誕生パーティでのドレスがとても素敵なので是非読んでみて欲しいです！

深紅の瞳を持つ主人公のレオナ。
薔薇魔女と揶揄されることはあるが、そこは転生者。跳ね返します。
いえ、転生者というより、家族や友人たちからの愛情に支えられているから大丈夫なんです。
そう、レオナは周り人たちからたくさんの愛情に包まれ、彼女もまた同じくらい、周りにいる者たちを大事にしています。

それ故に、恋に鈍感になってしまうのは、お約束でしょうか。

凛々しくも可愛いレオナが、果たして普通(理想)の恋ができるのか。
さらにその恋は実るのか。
頑張れレオナと、思わず応援したくなります。

そんな薔薇魔女レオナのバトルあり恋愛ありの物語を読んでみませんか？

昨今では最も多いカテゴリとなっていると言っても過言ではない『公爵令嬢もの」ですが、こちらは並みの作品ではありません。
まず目を引かれるのが、その登場人物の豊かさ。どのキャラクターも魅力的で自分の推しがきっと中に居るはずです笑

次に来るのは世界観構築のための設定の細かさだと思います。
正直、私が読んだweb小説の中でもトップクラスに入る細かさで世界が描かれており、まさに脱帽致しました。

ただ、単純なラブロマンスものではなく、重厚な世界観を味わえること間違いなしです。
是非、ご一読ください。

20話まで読了しました。
レオナちゃんの愛らしさと、クールな心の声のギャップが楽しいです。
しっかり作られた世界観と、読みやすく軽やかな文章に、次々とページをめくってしまいます。

更に……娘溺愛なお父様とお兄様ズ、ゼルとヒューゴーのダンスユニット（結成されたら、ペンライト片手に駆けつけます！）、ジャ⚫️ーズJrのテオ……イケメンの大渋滞が最高です♪

色々と不穏な事情も分かって来て、ドキドキしながら、続きも楽しみに、読ませて頂きます。
素敵な作品を、ありがとうございました。

薔薇魔女と呼ばれる存在がある。その歴史がある。そんな世界に転生した主人公は、薔薇魔女と同じ色の瞳を持っていた。
こう書くとまるで過酷な運命が主人公を待ち受けているかのように思える。確かにそれは間違いとも言えないが、この物語の注目すべきはもっと別の部分である。
この世界には、やさしさがある。
この世界には、愛がある。
そうしてレオナは花開き、前へと突き進んでいくのである。彼女が愛に溢れているからこそ、周囲もまた彼女のために動くのである。
この物語は、愛の物語だ。こう書いてしまうと言い過ぎだろうか。
登場人物のみならず、作者さんの愛もまた詰め込まれている。
きっと幸せが待っていると信じて、レオナを応援していきませんか。ぜひご一読ください。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（742文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（320文字）

【物語は】
　現在四歳である主人公が、前世の記憶を思い出すところから始まっていく。
　前世は現代社会で、地味なOL。彼氏いた歴なし。
　公爵令嬢に転生したことを知った彼女は、恋愛に憧れていたにも関わらず、政略結婚をさせられるかもしれない未来にショックを受ける。
　その夜、一族が揃った場で彼女が父に願ったことは……？

【世界観について】
　序盤の印象ではあるが、とても安定した世界観だと感じる。
　前王国宰相（さいしょう）がヨボヨボのおじいちゃんということから、平和もしくは人材不足という印象を受ける。
　その上、周辺国と協力し困難を乗り越えたことから、近隣国との関係が良好なのではないか？　という想像もできる。
　魔法の使える世界が舞台であり、三百年前に絶大な魔力を誇った史上最強の悪女『薔薇魔女』が存在する。
　
【主人公と家族】
　一般的に想像される貴族のスタイルでありながら、主人公の父母は恋愛結婚で結ばれたようである。その為、一夫多妻制でありながら妻や子供を大切にし、家族思いの父である印象が強い。
　主人公は恐らく”忌み子”と呼ばれる存在のはずだが、家族からとても愛されているようである。特に兄は過保護で面白い。
　彼女は、恋愛に憧れており縁談を断ることに成功はするものの、更なる困難が待ち受けていた。

【登場人物について】
　読んでいるうちに、それぞれの真実が明らかになっていく物語であり。
　もちろん、四歳の時に起きた出来事の真相も後に明かされる。
　主人公が知らない裏側が読者にだけ明かされるのである。中には切なくなるエピソードもあり、主人公がどれだけ周りに大切にされているのか実感がわく瞬間でもある。
　そして主人公の選択が正しかったということにも改めて気づかされる。

【物語の見どころ】
　兄と従者がフレンドリーな雰囲気があるからか、貴族という立場でありながらかなりコミカルである。
　始まりは四歳からだが、直ぐに十年後へと移る。その為、テンポの良い物語だとも感じた。十年後の話しでは、主人公が学校へ通うこととなるのだが、そこで様々な問題が起き始める。
　恐らく勘の良い人ならば、同時に何かが起きていることを察するだろう。
　ただの異世界転生物語ではない。何かミックスされているのではないか？　と思わせる物語である。
　主人公はシツコイストーカー王子の求愛を諦めさせ、忌み嫌われる運命から脱出し、素敵な恋が出来るのだろうか？
　個性豊かな登場人物それぞれの心情を垣間見ることもできるエピソードあり。
　あなたもお手に取られてみませんか？
　恋に憧れる主人公の行く先を、その目で確かめてみてくださいね。
　お奨めです。

＊備考９ページ目まで拝読。